2011年12月28日〜2012年1月2日 冬合宿 剱岳早月尾根
メンバー(先発)/大内L、羽賀SL、中嶋、入道、櫻井、小林、難波
メンバー(後発)/森田、迫間

 昨年の冬合宿。入会したばかりで望んだ横尾尾根では事故と凍傷という散々な結果に終わった。今回の合宿は剱の早月尾根。
 GWの合宿で同ルートは経験済み。その長い急登に苦しめられた思い出から、トレーニングに励むはずが、一時期体調を崩し、明らかにトレーニング不足で合宿を迎えることになってしまった。
 冬の剱といえば、憧れ中の憧れであるものの、まず天候に恵まれないという印象があるので登頂は難しいだろうが、とにかく皆に遅れを取らず、無傷で帰ってくるぞ!という消極的な目標で合宿に臨んだ。

 先発隊は大内L、羽賀SL、中嶋、入道、櫻井、難波、小林の7名。
 12/28、23:27大阪駅発急行きたぐにで出発。12/28は仕事納め。恒例の会社での納会ではあまり飲まないようにするぞ、と思っていたものの、結局そこそこ飲んでしまい・・・、
 それでも剱に臨む緊張感から15時には逃げるように退社(うちの部は13時から納会をしてしまうので15時でも十分酔っ払いの出来上がり・・・)。
 家に帰り、最終的にパッキングを行い、荷物を測ってみると約18kg。昨年は20kg越えてしまったので、まずまずかな。

 23時大阪駅集合ということで家を出るも、最寄り駅まで行って、やはりストックを持っていこうと一度家に帰る。
 おかげで列車出発ぎりぎりの到着となり、見送りに来てくれたという椿尾さんには会えなかったが、このストックが後々、大活躍することになるのだった・・・。
 「急行きたぐに」はレトロ感あふれる超古い車両。てっちゃんやてつこさんも写真を撮っている。今やすっかり減った夜行列車で山に行くっていうのも昔の山屋らしくて情緒あるよな〜、とテンションも上がる。
 新大阪、京都・・・と進むにつれて、人も乗ってきますが、我々は図々しくも4人掛けボックス席を2-3人の割合で占領(結果的にはどの座席もそのくらいの割合だったよう)。
 でも昔ながらの固い座席だけに寝れない寝れない・・・。はす向かいに見えるO内リーダーは熟睡されているようで、うらやましい限り。繊細な私は、あーでもないこーでもないと、ようやく寝易い体勢を発見したところで富山駅に到着してしまった。

 4:27富山着、上市まで行く富山電鉄の始発は5:2なので、それまでコンビニに行ったり、吉牛で朝食を取ったりと各自、自由行動。そして始発に乗り、6時頃上市着。
 ここで準備を整えてからジャンボタクシーで伊折まで(約30分、6800円也)。

 伊折から馬場島まで3時間の歩き。雪がちらついていたが、時折晴れ間も見えて、まずまずの天気。馬場島荘で元鋭鋒山岳会の清水さんにご挨拶。特製チャイ(400円)を頂き、しばし休憩。
 清水さんのお話によると、本日数パーティ上がったので、トレースはバッチリ、今日は松尾平までの予定だがもっと上がったほうがいいとのこと。
 休憩後、富山県警から渡された山タンという発信機(埋もれた場合、これを頼りに発掘してくれるらしい)を一人一個身に付け、いざ早月尾根へ!トレースはばっちりなもののやっぱり埋もれるので、登りが始まる場所でわかんを装着(ちなみに入道さんはスノーシュー)。羽賀、入道を先頭に、櫻井、難波、中嶋、小林、大内の順で続く。そして、ここからストックが大活躍!ピッケルだと、すっぽり突き刺さってしまうところも、雪輪を付けたストックだと沈まないので、4本足状態。バランス取りながら登れるのでラクラク♪。いや〜、わざわざ取りに帰ってよかった〜。それでも、たまに足はまることもありましたが、久しぶりの雪山、それも剱に登っているかと思うと、雪に埋もれながらも幸せをかみ締める。と、後ろにも「うひょーい、ラッセル出来るぞ〜」とテンション上がってる人がもう一人。。変態は私だけでなかったようです。。そんなこんなで順調に松尾平まで到着。この時点でまだ13時くらいだったので、先頭の羽賀、入道がテントを張れそうなところを探しつつ、もう少し行動することに。結局、14時頃、1300m付近の尾根から少し窪地に入ったところが、風も来なくて良いだろうということになり、今日はここで打ち止め。14時半頃には各テントに別れて食事など。テント割りは羽賀、櫻井、難波の4テンと大内、中嶋、入道、小林の6テン。なぜか私だけ、この「オーバーフォーティテント」になってしまい、話題に年代差が。。隣の「アンダーフォーティテント」が羨ましい。。さて、こちら6テンの食担は中嶋さんです。初日ということで、豚肉、ウィンナー、白菜、ねぎ、きのこ・・・、なんと厚揚げまで出てきて、具沢山の寄せ鍋。3回戦まで鍋をして、締めはうどん(それも重たい茹でうどん!)。その他、餅やら春雨やらも出てきましたが、明日の夕食がしょぼくなりそうなので(ちなみに私の担当・・・)、一部は取っておくことに。それでも、大大満足の夕食でした。ごちそうさまです。隣のテントも初日食担の難波さんがボッカ並みに担いでいたので、豪華な夕食だったよう。天気が良ければ「突撃隣りの晩ごはん」をしたいところでしたが、テント設営の頃から小雪が降り続いており、中嶋さん特製鍋で十分満喫して、19時半頃就寝。この日は特に冷え込みもなく、シュラフもまだフワフワなので、けっこう眠れた。


 二日目は5時起床、雪は一晩中降り続いていたようで、テントも20cmくらい埋もれている。
 朝食は昨日の鍋の残りで雑炊。朝から具沢山で幸せ〜。も、つかの間、小雪舞い散る中、テント撤収です。
 何だかんだで予定から30分遅れの7時半出発。昨夕からの雪で、トレースはばっちり消えています。
 今日も羽賀、入道がラッセル隊として少し早めに出発。その後、難波、櫻井、中嶋、小林、大内の順。昨日は何とか遅れず付いていけたけど、今日はどうかな・・・って、あれ〜、結構元気〜。ストック様様だ〜。
 2回ほど休憩はさみ、ついに視界に入ったラッセル隊を見ると、傾斜も付いていることもあり胸までのラッセル。ひざ下のラッセルはしたことあるけど、これがウワサに聞いていたザック置いてのラッセルか・・・、ひゃー、かっこいい〜。
 私もやりたい〜と思うも、そんなこと言ってバテたら後で怒られるので、虎視眈々と後を付いていく。
 肉離れから復帰戦の中嶋さんも快調のようで、ラッセル隊に加わるものの、ついに後続パーティに追いつかれる。
 ここで野球部(=中嶋さん)登場!!「後塵を拝して悔しくないのか〜、トップ取られるなー!!」・・・「あんまり悔しくない・・・」と喉まで出かかるが、そんなこと言ったら、監督(=中嶋さん)にしばかれそうなので、ここからはトップの入道さんとの間隔を空けないよう順番を替えながら登っていく。
 案外元気な私もセカンドで入道さんを追いかけるが、ただでさえ元気すぎる50代、さらにはスノーシューの入道さんにはなかなか追いつけない。
 スノーシューの後じゃあ、浮力が違いすぎて、もう一度踏み固めないと進めないんですもの。
 結局、他パーティにラッセル譲り、団子状態で早月小屋まで。14時半頃、小屋に付く頃には雪も止み、空も明るくなり、小窓尾根まで見渡せる!!これは明日は期待出来ちゃうかも!!

 小屋まで着いてみるとまだテントは一つもない。整地したあともない。数パーティ先行していたのは全て小屋泊まりのよう。結局、この晩は名古屋の4人パーティと我々の3張りのみだった。
 ここで3泊の予定なので、入念に整地し、テント設営。
 入道さんはお知り合いのガイドさんが明日のためにトレース付けに行ったということで、手伝いに。私もさっきラッセルできなかったので、手伝いに行くも、熟練者の前では出る幕なく、急に冷え込んできたのか、昨年凍傷した指もしびれてきたので、即刻退散(後で思えば、これが運命の分かれ道だったのかも・・・)。
 寒い寒い言いながら、のんべ仲間(中嶋、櫻井、小林)にいつもはあまり飲まない大内さんも加わり、小屋で買ったビール(ロング缶800円)を飲む。
 トレース付けから、二時間後くらいに帰ってきた入道さん、手指が冷たい冷たいとしきりに言う。右手の薬指が軽い凍傷になっているよう。この時点では、去年の私の凍傷時よりも悪くなさそうなけど、明日大丈夫かな…。
 さて、今日の食担はわたくしです。今回は永谷園の煮込みラーメン(鶏塩ちゃんこ風味)。乾麺で軽く、煮込んでもしっかりしているので、お勧めです。具は肉団子、キャベツ、ネギ、人参だけのはずが、昨晩の残りが加わりゴージャスに。
 麺は4人前持ってきたけど、食べ盛りの山男には足りなかったようで、これまた中嶋さんが残してくれた餅と春雨のおかげで、結局お腹パンパンになりました。次回は麺、多めに持ってきますね〜。
 その後、雪山恒例の水作りに励み、今晩も20時頃就寝。・・・が、寒くて全く眠れない!!背中からジワジワと冷たさが伝わってきて、最初はマットの空気が抜けてるのでは思ったほど。と言ってもうつらうつらしているようで、ハッと気付くと、手足の指の感覚がない!!寝ながら凍傷するかと思ったのは初めてだった。

 そんなエキサイティングな夜も無事明け、今日も5時に起床し、お茶漬けの朝食。そして今日も30分遅れの6 時半にアイゼンわかんで出発。
 羽賀、小林、中嶋、難波、入道、櫻井、大内の順。前を行く羽賀さんは時折、左膝あたりをさすりながら歩いている。大丈夫かな?
 途中、知らぬ間に後ろが難波さんに変わってる。1時間ほど登ったところで、わかんを取りがてら休憩。
 聞くと、なんと、私が払った枝が中島さんの目を直撃し、コンタクトからメガネに変えていたため、順番が入れ替わったとのこと。右目の白目に血が見える・・・。本当にごめんなさい。
 そして、羽賀さん、昨日のラッセルで左足に違和感が生じたようで、ここでまさかの断念。ラッセルしてもらってばかりで本当に申し訳ない。
 先に下る羽賀さんにお礼をし、無事登頂することを約束する。

 その後、先に出ていたパーティ達に追いつく。ここからトレースはない。先頭を変えながら、今日も団子状で進む。
 途中、トラバースするパーティと、尾根を直上する名古屋のパーティに分かれる。パッと見では、直上するほうがルートに思えたが、雪庇上の部分を乗り越えるところはかなり危険に見える。
 かと言って、雪が締まっていないので、トラバースもやばそう…。
 結局、人が多く通ればトラバースルートの方が歩きやすいようでそちらを行く。
 結局、直上組もトラバースして回り込んだところで合流したものの、ルートを見定めるのは難しい…。
 トップを他パーティと入れ替わりながら、ようやく「カニのはさみ」の手前のコル。遠くに別山尾根との合流点の指標が見える。タイムリミットは12時〜13時。登頂はギリギリか…。
 風もなく晴天だが、この辺りから風が強くなる。ゴーグルしとくべきだったなと思いつつ、岩と雪のミックスをピッケルを打ち込みながら登っていく。うーん、これぞ登ってる!という感じ!!楽しいー!!
 急斜面ではアイゼンの前爪2本で登ってしまうが、ふくらはぎがすぐパンパンに。後ろの大内Lから、「逆ハの字」で登るように言われるが、どうしても左足が出来ない。今日のところはこれで我慢。これからしっかり練習しまーす。
 途中、下ってきた3人組とすれ違う。早月尾根のトレースはなかったので、小窓尾根などからか??
 そしていよいよ難所を乗り越え、別山尾根との分岐点。
 あとは稜線をしばらく歩くのみ。雪に埋まる頂上の祠も見えてきた!!GW同様、気持ちはデナリにでも登っているかのごとく感動がこみ上げる。

 12時半頃、無事冬の剱に登頂!!涙が出そうになるが、今来たところを下るのかと思うと、涙も引っ込む…。
 風が強いので、記念撮影をして、私はゴーグルを装着して即下山開始。

 急なところはクライムダウンするが、一歩一歩が小さくなってしまい、どうしても時間がかかってしまう。
 熟練者の中嶋・入道はサクサク下っていく。一番後ろに付いてくれた大内Lが、本当に悪いところでは先に下り、足の位置を指示してくれたので、安心して下ることが出来たが、これからしっかり練習せねば…。
 途中、支点があった一箇所でロープ使って懸垂をしたが、それ以外ではクライムダウンで下山。
 私がモタモタしてしまい、結局最後の下山パーティとなったが、15時半には早月小屋のテントへ無事帰還。
 先に帰った羽賀さん、一日遅れで入山した森田・追間パーティに登頂を報告。羽賀さんは水作りをしていてくれたよう。何から何までありがとうございます。
 のんべ組はこっそりビールでお祝いしようとするが、18時まで売店はお休みということで、今日は我慢。
 そして、ここから一悶着。昨日、軽く凍傷を受けた入道さん、昨日より悪化して、右手薬指の先端が白くなっている。昨年の私と同程度だ。
 小屋でこの指を見せたところ、警備隊に今日中に下山するように言われる。
 この時点で16時過ぎ。もうすぐ日没だが、早い処置が重要なこと、明日から天気が崩れることから早いうちに…ということらしい。そこで難波さんがサポートに付くことになり、なるべく空身にするため、荷物等割り振っていたところにまた警備隊が。やはり日没するので明日下れとのこと。
 明日は後発隊の森田・追間のアタック日。入道・難波のみ早朝下山開始することにするが、その後、みたび警備隊が訪れ、パーティみんなでの下山を言われる。
 そこで、入道さんは体を冷やさないため、小屋に泊まり、森田・追間は予定通り明日アタック、大内Lはそのサポートとして、早月テントに残り、残りのメンバーは翌日7時、下山することに決定。
 今日は入道さんが食担だったが、生ものを持ってきてくれていた大内さんの酢豚。美味しかったです〜。
 その後、全員が6テンに集まり、明日の予定を伝達。森田会長はしばし残って、中嶋さん持参のウィスキーを飲みながら、紅白をラジオで聞く。
 今年も大晦日を山で迎えられた幸せをかみ締める…。それも今年は剱登頂したんですから…。どうせ寒くて眠れないよね、と話しつつも20時過ぎには寝床に。

 明けて2012元日。今日は7時に下山すると警備隊と約束しているので、遅刻が許されない。というわけで4時起床。5時に出発すると言っていた森田・追間パーティも時間ピッタリに出発。
 昨日ウィスキーラッパ飲みしていたのに…さすが会長!!我々も時間前にテント撤収し、7時に、警備隊2名と入道さんと同じく凍傷を受けたという小屋泊まりのお父さんを含む3名パーティと共に、雪が舞い散る中、下山開始。
 上は天気悪そう…、アタック隊は大丈夫だろうか…。左足の調子が悪い羽賀さんは空身にして、指のみ負傷の入道さんには普通にしっかり担いでもらう…。
 容赦ないですがそもそも早い入道さんですからね〜。羽賀さんは難波さんのストックを借りるもやっぱり痛そう。トレースはバッチリあるものの、急な階段を下っているようなものですから、足の痛い人にはキツイと思います…。
 途中、2回休憩を入れて、10時半過ぎには無事馬場島まで下山。と、登山口に雪上車が!
 凍傷したお父さんの3名パーティと入道さん、羽賀さんを乗せて、伊折まで。というわけでお二人とはここでお別れ。本当にありがとうございました。
 雪上車に乗りたい櫻井さんと難波さんは別の意味でテンション上がっていました…。
 早月と連絡を取っていた警備隊から、アタックしていた二人も登頂はせず、既に下山を開始しているとのこと。
 そういうことならば〜、すっかり安心して馬場島荘でお疲れさまーのビールを。快調に飲み…12時半過ぎに戻ってきた森田・追間も合流し、瓶ビール(大)を空ける空ける…。気付けば11本の空瓶が並ぶことに…。
 風呂は15時からということで部屋に移動。久しぶりの真っ平の寝床、あったかーい部屋で緊張を緩めまくった岳人たち。微動だにせず眠りこける人(=追間さん)、興奮冷めやらず談笑する人たち(森田会長・難波さん)など、自由に過ごします。
 この緊張の後の緩和は、雪山を経験した人にしか分からない感覚ではないでしょうか。面々のそんな様子を見ながら、冬の剱に登頂できた喜び、そして良き仲間に恵まれたこと、打ち込める趣味を見つけた喜びをかみ締める…。
 その後、久しぶりのお風呂でじーんわり疲れをほぐし、湯上りのビールで乾杯した後、お楽しみの夕食。メインはトンカツでした!!みんなここぞとばかりにお替り連発!いい食べっぷりだ〜。
 そしてその後はまたまた本能の赴くまま眠りこける人、相変わらず元気にウィスキーラッパ飲みの人(=会長)などで、元日の夜は更けていくのでした…。

 1/2、6時に朝食、7時半に馬場島荘を出発。雪が舞う中、伊折まで。北陸らしい水分の多い雪で、せっかく乾いた装備もびしゃびしゃ。
 朝からお替り3杯して元気いっぱいの櫻井さんを先頭にしてしまったので、2時間で伊折に着いてしまいました。
 馬場島でジャンボタクシーを手配したものの、結局30分近く待つことになり、伊折でまさかの凍死かと思いました。
 その後、富山電鉄、富山駅からサンダーバードを乗り継いで大阪へ。15時半頃着。
 大阪駅で羽賀さんに預かっていた荷物を渡し、各自帰路。(この時点で入った情報によると、入道さん・羽賀さんは伊折から救急車で富山市内の病院へ。お二人ともそれほど大事に至らず、その日のうちに大阪に帰ったとのこと。)

 最後に…、山を初めて5シーズン目、北八つなど簡単な雪山から始めて、ついに冬の剱に登ることが出来た。
 これを遅いとるか早いととるか人それぞれだと思うし、みんなに登らせてもらった山だが、私としては楽しみながら登頂を果たすことが出来、個人的には大満足の山行だった。
 しかしながら怪我をしたメンバーが出て、警備隊のお世話になってしまったことはとても残念である。
 無事に帰ることの重要性を改めて心に刻み、これからも自分なりのペースで大好きな山に登り続けたいと思う。皆さん、ありがとうございました。


備忘録:
(1)凍傷について
昨年の凍傷の際、医師から今後2, 3年は皮膚や血管が弱いため再度受傷する可能性が高く、気をつけるように言われた。今回の合宿では無事帰ることもひとつの課題だった。以下、今回の装備等を記録しておく。
12/29:薄手インナー(化繊)、三本指アウター手袋
12/30:薄手インナー、毛手袋、三本指オーバー手袋。
12/31(アタック日):薄手インナー、毛手袋、五本指オーバー手袋(岩をつかむことも考えて)。やはり5本指は冷えるので、易しいところでは指を手袋から抜いてニギニギしたり、手を叩いたりして感覚を確かめながら歩いた。下山時は危険箇所を過ぎてから、しびれ気味だった左手のみ新しいインナー(毛素材)と三本指オーバー手袋に。
1/1:薄手インナー、毛手袋、三本指オーバー手袋。松尾平で薄手インナーのみに。
(2)今年の雪の様子
警備隊の話によると、2011年は暖かい日々が続いたが、クリスマス寒波で一気に大雪。雪の量としては例年並みだが、根雪が付いてないのでラッセルは大変だったのではとのこと。

以上


 文章/小林