8/11(土)いよいよスイスへ!!
いよいよ憧れのスイスへ出発。早朝5時半に家を出て、関空へ向かう。飛行機の預け荷物20kg以内に抑えるため、スーツケースではなく、65Lザックを使い、ロープはアタックザックに入れ機内持ち込みに。
「ザック2つ持ち」で朝から汗だく。パートナーの涼さんとは関空で待ち合わせ。それぞれ17kgくらいで20kg制限をパスし、無事チェックインを済ませる。
9:30関空発、約1時間50分の短いフライトながら、慌しく軽食(サンドイッチ)が出され、インチョン(韓国)着。ウィーン経由チューリッヒ行きのKE722便に乗り換える。
飛行機でほとんど眠れない私は、マインスイーパーとテトリス、そして出来すぎた恋愛映画で暇をつぶす。機内食は二回と軽食1回。大韓航空ならではのビビンバが出た。
そして、11時間弱でウィーンに着く。よく説明もないまま、全員降ろされ、係員が「ズーッリヒ、ズーリッヒ」と誘導する待合室に入れられる。
日本では「チューリッヒ(Zurich)」と言っているが、ドイツ語では「ズーリッヒ」の方が近い発音らしい。(翌日気付くが、「ツェルマット」も「ザーマット」ぐらいに言った方が通じる。)
約1時間後、同じ飛行機に乗り込み、そこから約1時間半でようやくスイスへ。現地時間8/11
20:00過ぎだが、緯度が高いので、ようやく日が沈み始めたくらい。
マッターホルンに登るときも、このぐらいの時間には行動を終えたいな、と思う。
まずは、鉄道のインフォメーションセンターで「Swiss
saver flexi pass、3days」を購入。
そして、ホテルの巡回バスに15分ほど乗り、Klotenにある今宵の宿へ。
ひとまずシャワーを浴び、オリンピックの飛込みを見る。日本のようにコンビニ的なものはないので、部屋のミニバーにあったビールでひとまず現地入りを乾杯。22時頃、就寝。
8/12(日)そしてツェルマットへ!!
今日はツェルマットまで移動すればいいだけなので、のんびり出ましょか、と話していたが、お互い早く目が覚めたので、一時間早い電車に乗ることに。Klotenの駅まで歩いて5分ほど。天気は良さそう。
Kloten駅の「キオスク」的なところで、サンドイッチとジュースを買い、店の前の椅子&テーブルで朝食。
8:25の電車に乗り、8:40Zurich Hb着。9:02発のインターシティに乗り換え、Vispへ向かう。
駅をフラフラしていたら、乗るのがギリギリになってしまい、席が空いておらず、ひとまず階段(インターシティは二階建て)に座る(実際、詰めれば座れる程度に席は空いているのだが、みんなゆったり座っているので、詰めてもらいにくい雰囲気)。
途中、Bern(スイスの首都)で席が空いたので、正規の席へ。
Interlaken(グリンデルワルドへの乗り換え駅)に近付くと、青空の先に白い雪山が見える。
ユングフラウ辺りだ!いよいよアルプスに来たことを実感し、早くもウルウルする。他にも素敵な山がいっぱい見える。
日本にあれば名峰ともてはやされそうなものだが、ここにあるといまいち注目を浴びれなくてかわいそう・・・。
テンションも上がる中、11:02、Visp着。ここから登山電車に乗り換え。日本のように時間キッカリに出ないのが、海外旅行の常。
ここでも15分遅れぐらいで出発。のんびり電車に揺られながら、心で流れるBGMは「世界の車窓から」のテーマソング。
家の窓々にお花が飾られ、短い夏を楽しむ様子が伝わってくる。天気も良く、ますますテンションも上がる。
「世界の車窓から」的な写真を撮るべく、シャッターを切りまくる。一時間ほどかかって、12:40くらいに憧れのツェルマットに到着!涼さんが取ってくれたアパートに向けて、メインストリートを行く。
今日はお祭りがあるらしく、出店も出て人も多い。町の中心から少し離れたところにアパート発見!!
鍵は部屋に置きっぱなしになっており、チェックインやら手続き不要なので、簡便。
部屋はソファベッド2つとソファ、ダイニングテーブル、キッチン、トイレ&シャワーがついたワンルームタイプ。ベランダもあり、食器&鍋類も豊富で、とっても過ごしやすそう。
ダイニングテーブルにはワインまで!
ひとまず荷を解き、街を散策。お祭りのパレードが始まっており、セントバーナードの行進やホルンの演奏やら、何だか盛り上がっている。
その合間をぬって、ガイド協会に行くも、日曜は17:00−18:30のみの営業とのことで、駅隣接のツーリストセンターに行ってみたところiPadが完備されていたので、ひとまずそれで天気チェック。
ここ3日ほどは良い天気が続くよう。その後、駅前のCoopで買出し。
ガイド協会が開くまで時間があるので、いったんアパートに戻り、先ほどのワインを開ける(タダと思って飲みましたが、もしもチャージされてたら、その分も支払いますので、請求してください・・・。→涼さま)。
その後、ほろ酔いでガイド協会へ。ここ数日の天気とマッターホルンの様子、ヘルンリ小屋の予約法、洗濯屋さんの情報を仕入れる。
が、「ツェルマットに住んでるけど、山なんて登ったことありません」的な頼りないおねーさんで、いまいち信用ならん・・・。
一般的に3日後までの天気予報の確度はかなり高いらしい。
ここ数週間、天気が続いているということで、そろそろ崩れるのではないかと、不安を感じた私は、早く取り付きたい焦りに駆られる。
本来は、明日はハイキングの予定だが、明日、高度順応を済ませ、あさってヘルンリ小屋、しあさってアタック、という予定を提案する。
涼さんも一応了承してくれ、急遽、予定変更。
8/13(月)高度順応のはずが・・・
5時起床。6時アパート発。
始発は6時半と聞いていたが、スキー合宿?らしき子供たちが多く、それより早いロープウェイに乗る。
7時過ぎにクレインマッターホルン着。ハーネス装着し、8時過ぎ出発。
スキー用の圧雪したルートから外れ、ロープをつないで氷河へ。
涼さんトップ。ガイドを抜かしつつ、かなり早いペースで登る。
途中、呼吸苦しく、頭も痛くなるが、途中から楽になり余裕で9:45頃頂上着(所要時間1時間半ほど。コースタイムは2時間)。
天気もバッチリ。見えるマッターホルンも雪も少なくコンディション良さそう。
1時間弱で下山。
ギア類外している間に、涼さんの具合悪くなる。ロープウェイで下っている間に私も気持ち悪くなってくる。
お腹もグルグルしてきて、ツェルマットの駅で早速トイレに向かうも、慌て過ぎて男子トイレに入ってしまう始末・・・。(男の子がびっくりしてて、ようやく気付いた。)
アパートに戻り、しばらく横になったら、すっかり楽になったが、涼さんはかなり辛そう。
一人、昨日買ったケーキを昼食代わりに食べる。
そのうち、涼さんも少し精気を取り戻し、気分転換に天気予報確認のため、街を散策。アパートに戻り、シャワー&夕食。涼さんに悪いので、涼さんがシャワー中に一人、ビールを頂く・・・。
結果として、二人とも高度順応に失敗するという結果になり、一から出直すことに。
つまり、当初の計画通り、ハイキング→(再度)高度順応→アタック、ということに。
まだ日にちはあるんだから、焦る必要はなかったのに、すいませんでした・・・。
8/14(火)気を取り直してハイキング!
気を取り直してハイキングからやり直し。6時起床。8時過ぎ、アパート発。今日も快晴。
アパートからも見えるエーデルワイスヒュッテを経て、トリフトヒュッテ。
ハイキングと言えど、なかなか歩き応えのある好ルートでした。
トリフトヒュッテのおじさんが「このままシュバルツゼーまで歩くと、途中マッターホルンがよく見える」と勧めてくれるが、5時間くらいかかるらしく、そのつもりの水も食料も用意していなかったので、今回は予定通り、ここで下る。
確かに人気ルートらしく、たくさんの人が上がってくる(東洋人は誰もいなかったけど)。
街に戻って、恒例となった駅隣接のツーリストセンターのiPadで天気を確認。
金曜まで天気も大丈夫そうなので、8/16(木)にヘルンリ小屋、8/17(金)にアタックを決定。ガイド協会でヘルンリ小屋の電話番号を聞く。
日曜は自分で電話して予約するよう言われたが、今日はお姉さん、暇らしく、電話して予約を取ってくれた。
8/15(水)そして再び高度順応
再度、ブライトホルンで高度順応。
今回はゆっくり登るため、私がトップで。タイムコース通り、2時間で登頂、1時間半で下山。
今回は特に大きな異常もなく、アパートに戻り昼食。その後、街に出て、恒例の天気予報確認。
恐ろしいくらい晴れが続く。ということで、予定通り、明日はヘルンリ小屋入り!
文章/小林