2012年 4月14日 雪彦(地蔵岳東稜&正面壁右カンテルート)
メンバー/小林 鎌倉(青穂クラブ)

ジョギング中転倒して6針縫うという私にしか出来ない事故から約1カ月。先週の山行アルデで大丈夫そうだと思ったので、3月に行く予定だった雪彦へ。

4月14日20:00、江坂で涼さんにピックアップしてもらう。雪彦付近は桜がちょうど満開。夜桜を見ながら、22時頃、雪彦山、神社奥のトイレと手洗い場(飲用不可)がある駐車場でテントを張る。
青穂クラブさん(涼さん所属)は24時前に着く場合は飲むらしい。私はすっかり手ぶらだったので、近くのコンビニでちょこっと調達。涼さんが用意してくれたワインもご馳走になり24時就寝。けっこう冷え込んで寒かった。

15日、帰りの宝塚トンネルが夕方は混むというので、早めの行動。5時起床し朝食。テント撤収し、車でさらに奥の東屋まで移動。路駐してすぐ脇の一般登山道へ(6時)。
最初は階段状の下り、「虹の滝」につながる一般道を右に分けて、左の一般道をしばし行く。小川に沿った道から右にそれて、グネグネと上がっていき、地蔵岳東稜の基部へ。
たまに印もあり、踏み跡はそこそこしっかりしているが、行けそうな踏み跡がたくさんあるので、迷いやすいかも。
実際、迷ったという記録もよく見る。今回は涼さんのおかげでばっちり迷わず、15分くらいであっさり取り付きに到着。準備していると、高齢の3人パーティも到着。

1P目、涼さんリード、2P目、小林リード。色々ルートは取れるので好きに登れる感じ。
数メートル歩いて、かぶり気味のクラックの基部へ。3P目、小林リード。初めはどう離陸したらいいか悩むくらいだったが、ホールドはガバなので、クラックに入り込みすぎないように気をつけながら、体を上げていくと、ボルトが見えた。
それを目印に上がっていけば楽しく登れる。このピッチが一番楽しかった♪。太い木を支点に切る。しばらく歩いて「馬の背」へ。
4P目、小林リード。遭難碑のあるリッジを登る。また、しばらくコンテで歩いて、5P目最終ピッチ、小林リード。一般ルートを左に見て、中央を右にトラバース気味に上がり、8時半頃、地蔵岳頂上。

一般道をしばらく下り、右にそれる。(もうしばらく下るとケルンがあり、それが右にそれる目印らしいが、今回の道の方が早かった。
ちなみにそのケルンよりもうしばらく行くと「展望岩」の看板あり。そこから正面壁が良く見える)。ロープが張ってある正面壁基部をへつって、正面壁の取り付きへ。

1P目、小林。右上の細い松の木を目印に、大きく右にトラバースして右上しカンテに出る。このルートは逆相でいやらしい。
ついボルトめがけて直上したくなるが、それはA0ルートらしいので、気持ちを抑えて右にトラバースを心がけながら登る。
けっこう手間取ってしまったが、目印の松の木近くの古いピンが4つあるところで切る。
そのうち3つは錆び錆びなので、新しそうなきれいなピンと、もう一つで支点を作るが、到着した涼さんに、新しそうなピンは根本まできちんと入っていないから、もうひとつバックアップをとるか、3点で流動分散したほうがいいとのアドバイス。なるほど〜。
でバックアップを取ってから、2P目、涼さんリード。もろに逆相な上に岩がもろいので気持ち悪い。
3P目、小林リード。もろいけど、ホールドはあるので、特に問題なし。再び地蔵岳頂上へ。コールが届かないので、ロープを引っ張って意思疎通。
ここで、東稜で後ろを登っていたパーティと出会う。「我々が1本登ってる間に2本も登って元気だね〜」と言われるが、そこまで早くもありません。

この時点で11時前だったので、もう一本登るか相談するが、他のルートはアブミ要かかもろい岩ということ。
こんなに早く終わるなら、三峰からつなげば良かったね、という話もするが、東稜は何パーティも登ってきている様なので、この中に入ったらかなり待たされただろうから、朝一に出て正解だった。
山神社や道場に移動することも考えるが、時間的に中途半端なので、結局今日は早々に帰ることにする。ということで、のんびり休んで一般道を下る。12時頃、車に戻る。

所要時間、東稜約2時間、右カンテ約1時間半ということで、久しぶりのマルチにしてはまずまず。ブランク空いてもイメージトレーニングしてた甲斐があった。GWの前穂北尾根も天気に恵まれて登ることが出来ますように。。

 文章/小林