春合宿 穂高縦走

日付:2013/5/35/6

メンバー:森田、大内、中嶋、小澤、迫間

 

コースタイム

52

2200 大阪発

 

53日  晴

新穂高ロープウエーの始発に乗る。

0845 西穂高口出発

0935 西穂山荘(ここでアイゼン装着)

1219 西穂山頂

1530 間ノ岳

1730 幕営(間天のコル)

2100 就寝

 

54日  晴//

0400 起床

0600 出発

0642 天狗岳山頂

0826 天狗のコル

1218 ジャンダルム山頂

1517 奥穂山頂

1700 幕営(穂高岳山荘)

2100 就寝

 

55日  晴

0400 起床

0620 出発

0640 涸沢岳山頂

1135 トラバース途中でタイムアウト

1504 幕営(穂高岳山荘)

2100 就寝

 

56日  晴

0400 起床

0620 出発

1040 白出沢出合

1220 駐車場

 

 

53日 快晴

新穂高ロープウエー。快晴です。

 

西穂山荘より、アイゼン装着。

そのまま縦走するので、ハーネス、ヘルメットも全て装着しました。

 

P5030055

 

西穂山頂で集合写真。

風が強く、山頂はマイナス7℃くらいでした。

ゴールデンウィークでも、目出し帽が大活躍。

 

P5030059

 

 

西穂山頂から少し行ったところで、いきなり急な下り。滑落するとやばそうです。

大内さんトップで、確保しながら下る。

その後はプルージックでついていきました。

 

P5030062

 

下から見た方が高度感があります。

 

P5030065

 

トレースがありました。

ソロで西穂に向かってくる方とすれ違ったので、その方のトレースです。

この時期に1人で縦走するなんてすごい。登りはなんとかいけそうですが、下りはどうするんだろう?

 

何度か下りでロープを出しながら、進みます。

この日は結局、「天狗のコル」までもいけず、間天のコルで幕営。

 

テントを張ってるとき、中嶋さんが

「ポール、落とさんように。一瞬やで」と言ってたにもかかわらず、

しゅるる〜と、ポール1本谷底へ・・。

 

6テンで、ポールがもともと4本だったので、1本なくなっても

なんとか大丈夫でしたが・・。次からは気をつけなくては。

 

P5030072

 

夜はとても風が強かった。

 

 

54日 晴れのち霧、雪

4時起床、6時出発。

夜中もずっと、風ビュービューでした。

テントが飛ばされないように、ポールが落ちないように、慎重にたたみました。

 

P5040073

 

天狗岳山頂。

標識が飛んでなかったけど、2年前の写真と比べたら、背景が同じだったので

ここは天狗岳山頂と判明。

 

P5040076 P9240197

 

キックステップで下るところも、たくさん。

これは、天狗のコル手前の下り。

 

P5040081

 

岳沢から登ってくる人が見えました。

岳沢から天狗のコルに登り、そこからジャンダルムを目指す人が

2パーティいてました。

 

天狗ノ頭への登り。

ここからはトレースがなくなりました。

ソロで縦走してた方は、どうやら岳沢から天狗のコルにあがったようです。

 

P5040087

 

ガスってきた。

 

P5040090

 

ジャンの手前。雪が降ってきました。

 

P5040093

 

↓晴天で、雪がないとこんな景色です。後ろに見えるのは奥穂。

 

P9240211

 

 

ジャンダルムは、登ったら降りるの大変だということで、巻くことになりましたが、

かなり危険なトラバースでそれ以上進めなくなり、結局登る事に。

そのまま、ほぼ直登しました。

 

P5040094

 

ジャンダルムの下りは、なんとかなりましたが、

その後が大変でした!

 

ロバの耳。

2回懸垂して降りました。

 

↓今回、この赤のラインを懸垂で降りたようです。

   雪のないときは、水色のラインが通常ルートです。

077c35c7

 

その後、ナイフリッジが続いたけど、ガスってて高度感がよくわからず。

 

1517分 奥穂山頂!!

着いたときは感激しました。

GWの穂高とは思えない光景で、すべてがカチンコチンに凍ってました。

 

P5040101

 

穂高岳山荘も、雪に埋もれていました。

 

P5040109

 

整地ができてないとのことで、テント代はいりませんでした。

今夜はビールを飲めると喜ぶ中嶋さん。

 

翌日は、南岳まで行くか、北穂ピストンにするか話をしましたが、

空荷で「北穂ピストン」することになりました。

 

 

 

55日 快晴

 

620分、テント出発。快晴です。

 

P5050111

 

涸沢岳山頂から、槍方面

 

P5050116

 

奥穂方面

 

P5050117

 

 

涸沢岳山頂から少し行ったところを、下ります。

いきなり鎖場。

鎖が露出していたので、出だし以外は問題なし。

高度感があって楽しかった。

 

P5050120

 

いちおう一般ルートなので、昨日までのコースに比べるとやさしい。

とはいえ、岩と雪の下りは、やばいところも多かったです。

 

P5050122

 

やばそうなトラバース。

 

P5050134 P5050135

 

ここでタイムアウト。

すでに約6時間行動しており、

戻るのに6時間かかったとしたら、そろそろ戻らないとやばいということで、

残念ながら、ここから引き返すことに・・。

 

でも、戻るのは意外と早く、3時にはテントに戻っていた。

この日は快晴で、気温もどんどん上がり、お昼過ぎには雪はグザグザになっていました。

 

P5050136

 

夜はワインをいただきました。

ついに明日は下山です。

 

 

56日 晴

朝の気温は−6℃くらい。

白出沢を下ります。

朝は雪が締まっており、アイゼンがよくききました。

 

P5060140

 

幻想的な景色

 

P5060143

 

穂高牧場あたりから。

今朝、あそこから下ってきたと思うと、ちょっとすごいです!

 

P5060152

 

 

無事下山しました。

 

とてもよい天気だったので、サングラス焼けをしてしまい、逆パンダになりました。

西穂〜奥穂は、雪のないシーズンに歩いたことはありましたが、

やはり無雪期と積雪期では、全く別の世界でした。

急な斜面の下りでは、キックステップで降りたり、トラバースでドキドキしたり、

下りでロープ出してもらったりと、たくさんサポートもしていただき、

なんとか無事縦走を終えました。

達成感のある、とてもよい縦走でした。

 

次回は、大キレットを越え、槍ヶ岳まで行きたいと思います。

とてもいい経験になりました。

ありがとうございました。

 

文章/迫間