2013/7/28 雪彦山 温故知新と地蔵カンテ
メンバー:迫間・椿尾
温故知新、今回で3回目の挑戦になる。
1回目は、ルートファインディングミスで敗退。
2回目は、登攀途中に雨が降って来たため敗退。
なんとしても完登したく、1回、2回とも一緒に登った迫間さんと今回で終わらせようと誓い合う。
朝6:00宝塚に集合し、宝塚IC〜福崎IC〜雪彦山まで約1時間半。
東屋前に駐車し、準備をして約30分で取り付き地点へ到着する。
ヒルの餌食にならなかったのでよかった。
登攀スタイルはフリーのルートという事で、トップは空身、セカンドが荷物を持って登るようにした。ロープはシングルロープ。
9:00 登攀開始。
1P 迫間リード IV 20m
スラブを微妙なスタンスで登って行く。ルートはいろいろ取れると思う。
終了点は登山道らしき所に2本ペツルが打たれている。
2P 椿尾リード III 15m
2Pの取り付きは分かりにくく、初めて来た時は弓状クラックまで行ってしまい、尚かつ、その弓状クラックを登ってしまった大バカ者は私です…。
このルートは岩が脆いので慎重に登る。
大きな松の木でピッチを切る。
3P 迫間リード IV 30m
ここはとても快適なルート。
手あり、足ありとジムで登っているような感覚。
終了点はペツルと懸垂用のラッペルがある。
初めて来た時は、ここでピッチを切らずに左へトラバースし、そのまま直上してえらい目にあった大バカ者は私です…。(ほんとうに死ぬかと思った。)
4P 椿尾リード III 15m
バンドを登っていく。木や草で足下が見えないので慎重に登る必要があった。
5m程登った所で左を見るとリングボルトが連打されている。
2回目に来た時はこのリングボルトにつられて登ってしまい、えらい目にあった大バカ者は私です…。
終了点は、ペツルとラッペルがある。
5P 迫間リード 10a 25m
ここからが温故知新の始まりである。
出だしは左へトラバースし1ピン掛けた所からはピカピカに光ったペツルに導かれながら左上にある木まで登る。
岩が逆層気味で少々登りにくいが、探せば持てる所も沢山ありフリクションも良く利くので問題はなかった。
終了点の木の左側は岩が脆いので注意が必要。
6P 椿尾リード 10b 15m
このピッチが核心ルート。
クラックの右側を登って行く。
出だしが少し嫌らしいが、そこを越えると手あり、足ありと登りやすかった。
すこし被っている所も探せばガバもあり問題なく乗り越せる。
終了点はとても眺望がよく、地蔵岳の頂上と向かいあう感じである。風が通るのでとても涼しかった。
7P 迫間リード 10a 50m
迫間さんと登るときはいつも最終ピッチのリードはジャンケンで決める。(勝ったことが無い。)
今回もジャンケンをしたがいつも通り負け。。(なんで??)
2mほど直上しそこからはスラブになる。
手足は細かいが、フリクションが利くので安心して登れる。高度感があり気持ちのよいルートだった。ただちょっと長いので荷物を背負って登ったセカンドの私は結構疲れた。
終了点はペツルが打たれている。
ここで登攀終了。
ここからはフリーでドームを越えて大天井岩まで行く。一カ所、ボロボロのお助けロープがある所を登る。少し手こずったが落ちる心配はない。
天井岩でお昼ご飯を食べ、まだ時間も早かったので地蔵カンテを登る事にする。
地蔵カンテでランニングを一カ所ミスってしまいロープの流れがとても悪くなってしまった事が本日の一番の反省点。。
迫間さん、ご迷惑をおかけしました。
地蔵岳山頂で少し休憩して、下山した。
感想
3回目にしてようやく登れた温故知新。
ルートさえ間違えなければ一回目で登れていたと思う。
この結果はやはり経験不足に他ならない。
間違えて登ってしまったルートも経験があれば、このピッチのグレードでこの難しさは無いと判断し下降しているはず。それが出来なかった1回目、2回目の挑戦は敗退して当然の結果かもしれない。
ただ、このミスは今後に必ず役に立つミスだと思う。
温故知新自体はとても登りやすく楽しいルート。
アルデの新人の方にはこのルートを登った事の無い人とペアを組んで是非登って欲しい。
文章/椿尾