12/27
眠れないと言いつつ、トイレの合間、数時間ずつ寝て朝を迎える。
モーニングコールがてら、ポーターのジェフとアリがお茶と洗面用のお湯を運んで来てくれる。なんと贅沢な!
朝食は7時。アボガド、卵焼き、ソーセージ、トースト、そしてお粥!このお粥がこちらの米とは分からないほど、上手に炊けてる。
聞くとS遊旅行でコックさんに技術指導したらしい。
やっぱり日本人にはトーストより、お粥が食べやすい。(なんて言いつつ、トーストももちろん食べましたが。)
朝食前の健康チェック:血中酸素飽和濃度93 脈拍96
朝食後、ポーターに預ける荷物を出して、8時に出発。
添乗員のK戸さんはガイドリーダーのマスーと部屋取りの為、先に行くと言う。
私たちは、サブリーダーのセレマを先頭に今日も「ポレポレ」で進む。しばらくは昨日と同じくジャングル。
1時間ほど歩くと、視界が開け、前方にマウェンジ峰が!
(キリマンジャロはシラ峰、マウェンジ峰、キボ峰から成り、一番高いのがキボ。今回私が歩いたマラングルートからはシラ峰は見えない。)
ここからは木が低くなり、Moorland(サバンナ地帯)に入る。
今日の宿泊地ホロンボハットまで、この緩やかなサバンナ地帯を歩いて行く。
緩やか過ぎて登っている感じがしないが、ホロンボハットの標高は3720mなので、実際は1000mほど標高を上げる。
いよいよ富士山並の標高に上がるので、「ポレポレ」と水分補給、そして腹式呼吸を心がける。
マウェンジ峰が見えた!
デイビスから今日もスワヒリ語を教わる。今日は6まで教わった!明日には10まで覚えられるかなー。
ちなみにスワヒリ語で「4」は「ンネ」。他にも「ンズリ サーナ(元気です)」とか「ンゴロンゴロ(サファリが出来る有名な場所)」とか、「ン」で始まる言葉がいくつもある。
タンザニアはしりとりが終わらない国なのである…。
デイビスはとっても賢く物知りなので、地形の話とか色々教えてくれるが、そろそろ高山病に気を付けなければいけない標高になってきたので、
呼吸に気を使わなければならず、会話がおろそかになってしまう時も出てくる。ごめんね、デイビス…。
腹も減って、ようやく12時半にベンチのある場所に到着し、待ちわびたランチの時間。
今日のランチにはゆで卵が入っていたが、パクリと噛みついたら、ん、中も真っ白!黄身が無いのに当たったのか?と思って、よく見ると黄身も真っ白!思えば、朝の卵焼きも真っ白だった。
その時は黄身のない場所に当たったかと思ったが、こちらの卵は黄身も「白身」らしい。
なんて驚いていると、雨が降ってきた!傘を差しながら慌てて食べて、雨具を着込む。しばらく傘を差しながら歩いたが、1時間もしないで止んだ。
黄身も白身?
15時、ホロンボハットに到着。添乗員のK戸さんが迎えてくれた。
急いでくれたおかげで、トイレにも近い便利な部屋で、他のパーティとも相部屋にならずに済んだ。
高度順応の為、ここには2連泊するので、いい部屋で有難い。このハットも昨日と同じく三角屋根の4人部屋(他の人たちは、6人部屋)だった。
次のキボハットは水が無いらしいが、ここは水が豊富なので、今日もお湯で顔を洗える。
水は茶色いが、私たち用の水は煮沸してくれており、飲むには問題ないらしい。(ちなみに現地のガイドたちは、煮沸せずそのまま飲む。)
ホロンボハットが見えた!
ここも三角屋根
中は二段ベッド
散らかし放題の我がベッド…
水は茶色いけど無味
ここのトイレも水洗
(洋式だが、なぜか便座はない…)
ふとした拍子に少し頭痛を感じるような気がして、昨年ネパールで高山病で下山した嫌な記憶が蘇る。
標高的には3720mなので、ここが一つの関門だろう。頭を冷やすのが良くないと聞いていたので、ここからニット帽をかぶり続ける。
また、着いてすぐ寝るのも良くないらしいので、外で本でも読もうかと石に座っていると、デイビスがやってきてしばしお喋り。
そんなこんなで夕飯の時間になる。
夕食前の健康チェック:血中酸素飽和濃度93 脈拍96
今日飲んだ水の量:行動中1.7L+食事時などで計3Lくらい
血中酸素飽和濃度は少し下がったが、80台の人も出てきた中で、まあ優秀なほうだろう。
でも若干頭痛がするので、念のため今晩からネパールで買ったダイアモックスを半錠ずつ飲み始める。(朝晩2回、1回半錠が基本の服用方法。)
逆に、喉の痛みは治まったので、抗生剤を飲むのは止めた。
夕食後、今日もやることないので早々に寝る。ダイアモックスを飲むとトイレが近くなるらしいが、昨日より少ない2回で済んだ。
そもそも寝つきが悪いのであんまり寝られないが、ひたすら腹式呼吸を心がけ朝を迎える。
12/28
今日の朝ごはん。毎朝おかゆ♪
朝食前の健康チェック:血中酸素飽和濃度93 脈拍96
脈も落ち着いてきて少し安心。頭痛もあんまり感じなくなった。
今日は高度順応日。ゼブラロック(4150m)までの往復だけなので、ゆっくり8時に朝食。
9時、ゼブラロックに向けて出発。右手に見えるマウェンジ峰は岩々していて、一応クライマーの私は非常にそそられる!
ガイドのマスーに聞くと、マウェンジも登れるらしいが、ロープが必要で特殊なガイドが必要とのこと。
ただ岩がもろく非常に危険らしい。うーむ、また来る機会があったら登ってみたい…。
ゼブラロックはその名の通り、白黒の岩。こちらもなかなかのハングっぷりで、フリーのルートを作ったら面白いのが出来そう…、なんて私には作れませんが。
岩山!マウェンジ峰
ゼブラロック
4000mを超えた高台で順応も兼ねてのんびり休憩。あいにくキボ峰の頂上は雲に隠れていたが、いよいよ頂上に近付いてきたことを実感。
今のところ高度障害は出てないし、順調だ。今日でスワヒリ語の数字も10まで覚えた!
復路は明日行くキボハットへの道と合流して、12時半頃ホロンボハットまで戻ると、今日もまた雷がゴロゴロ鳴ってきた。
昼食後、今日も雨が降り出す。
12月は小雨期でキリマンジャロ登山のベストシーズンらしいが、添乗員のK戸さんによると何だか今年は雨期が終わり切っていない感じで、例年と違い雨がよく降るらしい。
おかげで乾燥しないし、埃っぽくないし、喉を傷めやすい私には好都合。
昨年の苦い経験から、絶対風邪は引きたくない…。
雨なので、部屋でのんびりするが、K戸さんから高度順応が台無しになってしまうから昼寝は1時間まで!ときつく言われている。
持ってきた本が面白くないので、爪を切ったり、ぽけーっとしたりで暇をつぶす。
そういう間もひたすら水を飲む。幸い喉の渇きを感じたので、そんなに苦にならず今日もノルマの2Lは飲めそう。
今日は遅めの19時に夕食。普段の山行と言えば、とりあえず腹を膨らますため、炭水化物多めの食事。
毎朝棒ラーメンで嫌になることもしばしばだが、ここの食事は野菜とフルーツが豊富なおかげで、相変わらず食欲旺盛。ポーターさん、コックさん、ありがとう。
これまで日本人がほとんどだったが、今日は15人くらいの韓国隊が到着。
彼らはここで高度順応日を設けず、明日、我々と同じくキボハットに向かうとのこと。
夕食前の健康チェック:血中酸素飽和濃度95 脈拍80
今日飲んだ水の量:行動中1L+食事時などで計3Lくらい
脈が下がってきたので、良かった。大分慣れてきたかな?