鋸岳山行
2014/03/21〜2014/03/23
メンバー:中嶋(L)・小林・迫間・椿尾
「積雪期にこそ登ってみたい南アを代表する岩稜」を、登ってきた。
3/20(木)
22:00
新大阪駅のいつもの場所に集合。
森田会長に見送られて出発。
車が大きいので快適な空間で移動する事が出来た。
3/21(金)
4:00頃 道の駅、南アルプスむら長谷にてしばし車中にて仮眠をとる。座席に座ったままでシュラフにも入らずに寝たので少々寒くて辛い。
5:30 起床。登山口の駐車場に向かう。登山道までの車道には落石が多く山の崩壊が著しいと感じた。
6:30 駐車場着。
7:00 出発。角兵衛沢の出合いまでは戸台川に沿って約2時間程。途中何度か徒渉する。中嶋さんと玉ちゃんは少し靴下が濡れたようである。
9:00 出合い着。角兵衛沢の場所は道標があるので分かりやすい。
しばし休憩をとり、ここからが山行スタートである。
なだらかな斜面の樹林帯をピンクのリボンを頼りに登り、樹林帯を抜けた所が角兵衛沢大岩である。時折雪の踏み抜きで体力を奪われつつ、12:00頃 角兵衛沢大岩に到着。風が吹いているが気にする程でもない。
しばし休憩した後出発。
大岩を左に行くと無雪期はガレ場のルンゼがある。積雪期はもちろん雪の急登である。雪崩の後が残っていた。雪の状態を見ると雪崩の可能性は少なそうだが出来るだけ壁際を登る。雪は締まっているので登りやすい。途中から凍っている斜面に変わった。アイゼンをまだ履いていないので滑落する可能性がありピッケルで氷を割り足場を作りながら登った。
安定した所でアイゼンを装着しようと思い一生懸命ピッケル振りながら登る。みんな着いて来てるかなと後ろを振り向くと、下の方でみんなアイゼンを装着してた・・・。
一人安定した場所でアイゼン装着。。
14:00 急登を登り詰めた所に風が当たらないテントを張れそうな所があったのでここでテントを張ろうか相談した結果、予定のコル下のテント場まではもう少しだと言う事でとりあえず空身で様子を見に行く。
問題なく張れそうだったので荷物を取りに戻り、15:00コル下のテント場着。四人用テントが一張り張れる丁度良い大きさの場所だった。
晩ご飯は、椿尾が用意した野菜、肉たっぷりのキムチ鍋。
腹一杯になった所で就寝。寒くもなく、風もなくグッスリ寝れた。
空を見上げた時に人工衛星が見えたことを覚えている。
3/22(土)
3:30起床
朝食は玉ちゃん担当でスープパスタ。腹一杯頂き、5:30出発。
天候は晴れ。風も無く、申し分無い天気!
約30分程で角兵衛沢コルに到着。
ここから軽いラッセルと木登りで鋸岳山頂まで登りつめる。
7:00 鋸岳山頂(第一高点)着
休憩した後、10分程下った所に小ギャップの懸垂地点へ辿り着く。
7メートル程懸垂で下る。
下った所から、鎖が張られた雪壁を登りかえし、右側が切れ落ちた箇所を慎重に歩くと目の前に尾根が現れる。ここは登らずに尾根の斜面をトラバースし少し登った所が鹿窓である。思っていたよりも穴が大きく鎖が下の方に延びている。夏はここを下るようだがトポ通り、鹿窓には入らず稜線に上がりリッジを少し歩けば第三高点に到着。
360°すばらしい景色が広がる。(8:40)
第三高点から右へ向かい、少々嫌らしい岩をクライムダウン。
バンドつたいに進むと大ギャップの懸垂地点がある。
2011年アルデの鋸岳山行記録では、この大ギャップの懸垂地点を間違えたと書いてあったのでロープを出してもらい斜面を下りながら懸垂地点を探す。捨て縄がいっぱい掛った木を見つける。そこにはフィックスロープも掛ってあったので間違いない事を確信する。
25mの懸垂後、約100m程急斜面を下り、左に見える岩壁沿いに軽いラッセルをしながら斜面を登ると第二高点に着いた。(10:15)
ここで休憩した後、急な斜面をアイゼンを利かせ中ノ川乗越まで下る。
雪が締まっていたので下りやすかった。
ここから甲斐駒へ向かうか迷うが、残り1日では下山が遅くなる可能性があるため熊ノ穴沢を下り下山する事にした。(10:50)
沢をひたすら下り、戸台川に辿り着く(13:10)
行きと同じく川沿いに歩く事約2時間で駐車場着。(15:30)
無事に山行を終えることができた。
感想
2011年のアルデ山行記録に掲載されている鋸岳縦走を読んでからずっと行きたかった場所。ようやく行く事ができた。
今回は本当に天候に恵まれ良い山行になり大満足。
毎回こんなにいい天気が続けば良いのだが・・。
文章/つばきお