2015.3.7~3.8 大山槍尾根と主稜線縦走

メンバー CL吉田、SL小林、松村

 

3/7() 曇り 小雪

 7:10 桝水スキー場

 9:40 三の沢

11:30 キリン峠

13:20 天狗が峰

14:42 ユートピア避難小屋

桝水から歩き始める。大山環状道路は、桝水と奥大山の間が冬季閉鎖。

雪は湿って重く、ラッセルはふくらはぎまで埋まる程度。せっかくワカンを持っているので付けて歩く。

晴れの予報だったが曇りで小雪がちらつく。スノーシューやスキーのトレースを見かける。

三の沢で小休止。文殊堂跡。山岳宗教の名残だ。

ここから道路を離れて山に入る。夏道沿いに文殊越へ。

文殊越から一旦下って隣の尾根に乗ってキリン峠へ。ブナの樹林を登っていく。

ラッセルを交代しながら進み、キリン峠手前で登攀装備を付ける。ここまでスキーのトレースがあった。

バックカントリースキーが流行りだが山スキーしか知らない私には別のスポーツのように感じる。

キリン峠からは木もなくなり真っ白な雪面を登っていく。

ガスが深く慎重に尾根筋を見定める。雪庇が右側(東側)に張り出しているので常に尾根の左寄りを進む。

槍が峰の岩峰は左から巻いた。直登もできそうだ。特に危険個所もなく天狗が峰へ。

夏は崩壊が進み通過困難だが、積雪期は快適な尾根ルートだ。もちろん気は抜けない。

天狗が峰からユートピア小屋への下りは、枝尾根との分岐に細心の注意で進む。

頻繁に地図とコンパスを確認する。1600mから視界が効いて一安心だった。

小屋は3畳の土間と6畳の板敷。綺麗にしてあり、気持ちよく使わせていただいた。

夜は松村さんの豪華モツ鍋と鉄板ネタで盛り上がる。

 

 

3/8() 朝曇り のち快晴

 7:45 ユートピア避難小屋

 9:00 縦走開始

10:52 縦走終了

11:30 弥山からゼロ沢経由し桝水へ下山

13:00 桝水スキー場  

 

5時起床。小屋の寒暖計はマイナス4度。ガスで天気待ちをする。

行くか下るか迷ったが、徐々にガスがきれて真っ青な空に真っ白な稜線が現れる。

何度も来た場所だが、この景色に気持ちが高ぶってくる。

昨日のトレースで天狗が峰まで楽に登る。ここから縦走がはじまる。

小林がトップを志願する。成長したな玉ちゃん。雪庇に気をつけて。

剣ヶ峰までは安定した尾根を登る。その先が核心のラクダの背。反対側から縦走者が来た。今回初めて人に出会う。

小林はバージンスノーが終わって落胆している。

ラクダの背では合計3ピッチのロープワーク。視界が良く、トレースもされているが緊張する。

2時間で弥山頂上。ここは一般ルートの頂上なので人も多い。

景色を楽しみ、桝水に向けて頂上台地から南西方向へ下山開始。

快晴無風で気温も上がりまさに春山。厳しさと楽しさのある山行でした。

 

文章/吉田