2015年6月7日 百丈岩正面壁バンドルート
メンバー:辰巳さん 松原
今回の山行は辰巳さんの案で明神岳山行の練習として元々ハーケンアブミでの登攀練習だっただった。そのためハンマーとハーケン5本用意した。
まず正面壁のクラックルートV+をA0で登らせてもらい、2Pは辰巳さんが登り、頂上からバンドルート偵察のため、まず辰巳さんが懸垂下降し、次に私が降りて、岩の状況などを見ていたが、岩がぼろぼろで少し触れただけで取れてしまいそうだった。降りているときここを登るのかと思い少しビビってしまった。
降りてから辰巳さんと打ち合わせをしているときも落石があり、気を付けなければならなかった。
打ち合わせの結果1P目2P目を辰巳さんがリードすることなった。
辰巳さんが登ること40分ぐらいだろうか1P目の終了点に到着し、私が登る番だ。まず、バンドに入る前から錆びたハーケンが何本も打っている。それをA0で登り、ヌンチャクの回収しづらいところは自分のヌンチャクを別のハーケンに掛け、それにフィフィーを掛け、下のヌンチャクを回収し、その繰り返しだった。バンドに入ってからは、ハーケンの数は減り、脆い岩を掴んで登るが足を置く岩でさえあまり信用できなくて怖い。そこから青いお助け紐があり、それを掴んで1P目の終了点に到着した。
そこから2P目を辰巳さんがすいすいと登っていき、30分ぐらいだろうか。次は私の番だ。
バンドを右に回り、少し登ったところからかぶったことろが出てくる。ホールドは持ちやすいが支点が少なく、ビビってしまう。そこを超えると簡単な登りの斜面になり、私たちが懸垂下降を行った終了点に到着し、下山した。
今回の山行は案が出た時から楽しみにしていたので、参加できてよかった。
1P目2P目とも辰巳さんがリードだったので、次は私がリードで行きたいと思う。
文章 松原
百丈岩正面壁バンドルート 2 辰巳バージョン
明神山行の練習として「脆い」「もしかしたら打ち替えも必要なハーケンルート」を考えて、近場で思い浮かんだながこのルートでした。
1P20m(W+) バンド直下のリングボルトがセルフビレイのポイント。出だしから浮石がお出迎えしてくれて、これでもか…というくらいハーケンが続いているのでいつの間にかA0オンパレードに甘んじてしまう。ビレイポイントは、リスに連打したハーケンを支点に古ロープを巻いている箇所からもう5m右上した立木を越した所にあるステーションを使いました。右上にある残置からバックアップも取れます。
2P20m(W) 高度感のある乗っ越し。ハーケンに導かれて直上し、支点のない岩を登ると終了点につきます。この終了点から50mダブルロープで基部まで懸垂が可能。
脆くてあまり登っている人を見かけないルートだが、本チャンの要素がギュッと詰まった良いルートだと思います。
ちょうどレジェンドハマベさんがバンドルートの左隣に、雨でも登れるアブミルートを完成させていらっしゃった。ルートはバンドルートの1Pを途中から左上してアブミで直上、山頂直下の岩が非常に脆いため左上してトップアウトするとの事。
正面壁は全体的に浮石が多いため、登攀中に限らず、懸垂下降中やロープの引き上げ時にも落石の危険があります。メット必携、基部を横断する時は注意してください。また、以前バンド上にマムシがいた事もあるそうです(>_<)
文章 辰巳