赤木沢(2016/8/6−8)
メンバー/小林 中嶋
5日の夜、富山行き夜行バスにて大阪を出発。6日朝、富山駅前から折立行きのバスに乗る。
バスは小林さんが予約しておいてくれたので乗れたが満員だ。予約なしではもしかしたら乗れないところだったかもしれない。
一人の婦人がキャンセル待ちを申し出ていた。(なんとか乗れていたが・・・。)
6日晴れ
9時折立を出発。私は折立が始めて。小林さんは一人で縦走したことがあるらしくかなり詳しい。
有名な折立が始めてとはとなかば呆れ顔とどや顔で「何年、山やってんですかー。」といつものごとく私を上から目線で叱咤する。
やれやれ。最近、急激に立場が逆転現象にある。おじさんはいつもそんな運命である。
折立でTV「日本の名峰」に出てくる赤沼ガイドに出会う。
ミーハーな我々は一瞬サインしてもらおうかと思うが、魚肉ソーセイジをむしゃむしゃ食べているので止めた。
10時40分三角点ベンチで二回目休憩の休憩。最初のほうの登りが急できつい。
12時45分太郎平小屋に到着。
今日はこの近くのテント場に泊まるので、ゆっくりと山を楽しみながら、ベンチで入山祝いのビールとする。
小林さんが目を輝かせながら「1Lのビールは1300円で割安やでー。」と言うので、仕方なくそれを二人で半分ことした。
14時薬師峠テント場にてテントを張るも熱くてゆっくりしてられない。
何人かの人がうわさしてるのを聞くと今日はTJARのレースの日でなんと選手がこちらを通過するという。
(TJARを知らない人はネットで検索して下さい。実は私も知りませんでした・・・。)
夕食を準備していると二人ほど山道を駆け抜けて行った。夕食はジフーズのカレー。天気も良く。19時頃消灯。
と、9時ごろなにかテントの近くで人の声が3人ほどする。ツエルトや寝袋だけで寝ている。
「明日は何時にでますか?」と言うと「1時」と言う。なんとTJARの選手が我々のテントの周りで仮眠していた。
しかも4時間だけ・・・。この人ら凄い!
7日晴れ
3時起床。4時出発。6時薬師沢小屋到着。遡行の準備をしていると4人パーティー二組も赤木沢に行くみたいだ。
ゴーロやちょっとしたへつりを進むと赤木沢の出合い7時30分に着いた。
いきなりの赤木沢は明るくてきれいなナメを携えた噂どおりの沢でいやがうえにもテンションが上がる。
いくつか綺麗な簡単な滝を直登しナメを行くと9時15分大滝に到着。
10人位のツアーのような団体がロープを出して滝を巻いていた。
かなり時間かかるかなと思ったが、案外早く抜けたので我々もそれに続く。
我々は終始ロープなし。て言うか持ってきていない。10時25分黒部の源流に到着。
すごく開けたスイスアルプスの草原のような笹の道や這松を歩いて縦走道に。(拙者スイスアルプスは昨年行ってますので・・・。ほんとうです。)
早く行っても、飲むだけなのでゆっくり縦走を歩いて13時30分太郎平小屋に到着。
またまた、小林さんが満面の笑みで1Lのビールを抱えてくる。仕方なく無事の遡行を祝い乾杯。
ゆっくり薬師峠テント場に向かう。今日も昼間はかなり暑い。
8日晴れ
4時起床。5時30分出発。帰り太郎平小屋あたりがなんだか騒がしい。
しばらくするとTJARの選手が4人小屋に到着。
山走るなんて理解出来へんと散々悪態をついていた小林さんは選手を見るなり拍手しながら「頑張って下さい。」とエールを送っていたのを私は見逃さなかった。裏表全開である。しばらく見ているとなんとカメラマンがピオレドール平出和也さんだ。
前にNHKのパタゴニアレースで出ていた田中正人さんもいる。今回は有名人に会える山行だ。
もちろん選手も選りすぐられた30人しか参加出来ないレースでもある。ラッキーである。
ミーハーな我々はサインしてもらおうと思ったが、選手が来て一番忙しい時だと思い諦めた。
9時30分長い下りを降りて折立到着。帰りも小林さんが予約してくれていたバスに乗込み帰路に着いた。
感想
少しアプローチは悪いですが、ロープも要らない緩やかな北アルプスの沢を堪能できる素晴らしいコースです。
車があれば二日でも行けます。北アルプス入門の沢を是非どうぞ。
文章/中嶋