雪彦山 地蔵岳正面壁 上昇気流、加古川〜紅稜会ルート (2017/10/1)

メンバー:崎間(L、記)、檜垣

◆概要

◆詳細

(1) 上昇気流

 1p目 5.10b 崎間リード:正面壁取付きのハンガーボルトを直上する。下から見ると簡単そうなのだけど、逆層なので手がかりが少なくて焦る。終了点は右側のラッペルステーション(直上すると「セッピコルネッサンス1p目」の終了点に着いてしまうので注意)。

<▲1p目上部>

 2p目 5.10b 檜垣さんリード:若干ランナウト気味で、中間から上は細かくなる。檜垣さんはライン取りも問題なくサクサクと進みOS。なお、檜垣さんのビレイをしているとき、正面壁取付きにいる姫路消防署を名乗る青年が呼びかけてきて、今日は消防署のレスキュー訓練をする旨を連絡してくださった。その後、正面壁基部から谷を越えて登山道へ搬送する訓練をされていた。今日何かあってもすぐにレスキューしてくれそうで心強い。

<▲2p目をOSする檜垣さん>

 3p目 5.11b 崎間リード:核心ピッチ。これまで通算2日、4トライしているが、ぼくはまだRPできていない。前回よりも成長できたかどうかがこのトライで試される。クライミングシューズをいったん脱いで足指をほぐし、必要本数のヌンチャクを持ってトライ開始。前回さんざんトライして解決したムーブを覚えていたので、核心の3〜4ピン間はスムーズに繋げられた。しかしこの上が辛い。ガバっぽいホールドはあるが微妙にガバでなく、前腕がどんどん張ってくる。5ピン目にヌンチャクを掛けようとしたら右足が外れてしまいフォール寸前。残った左手と左足で耐えてなんとかクリップ。だましだましレストしてジワジワと上がり、テラスに上がるガバを掴んだ。呪縛から解放され、気持ちが楽になった。

<▲核心ピッチ。これが地上にあれば人気ルートになりそう>

 4p目 5.9 檜垣さんリード:ホールドは大きいが脆いラインを左上する。檜垣さんOS。

 下降:5p目まで行けば地蔵岳山頂に出られるみたいだが、次もあるので4p目で終了とする。シングル50mとダブル50mをダブルフィッシャーマンで連結し、2回の下降で正面壁基部に戻る。2人×3パーティーの6名が右カンテの1p目を登り始めておられた。しばし休憩。

(2) 加古川〜紅稜会ルート

 1p目 5.10c 檜垣さんリード:上昇気流1p目より5m程左のラインを直上する。下部は古いハーケンとリングボルトだが、10m程上がるとハンガーボルトが見えてくる。細かいホールドで微妙なムーブが連続する。檜垣さんは絶妙なバランスとルートファインディングでOS。頼もしい。

<▲左のラインが1p目。右は右カンテ1p目>

 2p目 5.11b 崎間リード:ボルトラダーの合間にハンガーボルトが打たれたフリー化ルート。余り登られていないようで、粉っぽい苔と盆栽っぽい苔がふんだんに散りばめられている。掃除しないとフリーで登るのは厳しいなと早々に諦め、ボルトラダーを活用してA0で突破。ピッチ後半はアルパイン気分満点のクラックと凹角。カム(キャメロット0.5〜1くらい)があっても良かったかも。

<▲苔むした核心ピッチ>

<▲2p目上部から。紅葉はまだ先です>

 3p目 IV 檜垣さんリード:地蔵岳山頂へ抜けるピッチ。

 下降:ラッペルステーションが設置されている岩の傾斜が緩かったのでロープが擦れそうだなと思ったが、そのまま下降し、約45mで1p目の終了点まで降りた。までは良かったが、ロープを引けども引けどもビクともしない。檜垣さんに呼びかけるが反応がないので声も届かない模様。しまった。やはり最初は細かくピッチを切るべきだった。仕方がないので登り返す。ちょうど核心の2p目なので、傾斜がきつくしんどい。約35m登り2p目終了点に着くと、無事にロープが流れた。

◆備忘録

文章:崎間(2017/10/4)