南紀 内鹿野谷 (2017/4/15)

メンバー:山口(L)、崎間(記)

◆概要

◆詳細

4/15 晴れ

 水車小屋から「出合の滝」の看板に従い、自然観察歩道沿いに登る。ズリ岩、ヨキトリ淵を眺めつつ歩き、適当な所でハーネスとヘルメットを装着して入渓。ぼくは最後に沢へ行ったのが2010年8月だったから、約7年振りの沢登りだ。水流に入りぬるぬるとした岩の上を歩く久々の感覚におっかなびっくり進む。ジャブジャブと水の中を歩くのは気持ちがいい。

<▲水車小屋>

 出合の滝は10m程だろうか。自然観察歩道のある右側から巻く。落ち口へトラバースする部分にフィックスロープあり。そこから広いナメ床が続き心地いい。30分程てくてくと進むと、とても大きな滝が現れた。どうやらこれが一ツ落ノ滝(40m)のようだ。青空に映える壮大な絶景だ。大きな釜で休憩してしばし見とれる。

<▲出合の滝>

<▲出会いの滝の落ち口>

<▲一ツ落ノ滝>

 水流からだいぶ離れた右側を高巻くと、思ったよりも高度を稼いで、再び沢に戻ると落ち口着いた。そのときはそれが一ツ落ノ滝の落ち口と思っていたが、後で考えると、もう一つの大滝である栂ノ戸滝(40m)の落ち口だったようだ。大滝を一つ、目にすることなく巻いてしまい、もったいないことをした。

 その後は二俣までナメ床とナメ滝が続き、登れそうなナメ滝は直登した。小さく傾斜のないナメ滝であっても、落ちてはならないと思うととても緊張したし、水流の中のホールドを掴んだ手はどんどん冷たくなり消耗した。

<▲ナメ滝を登る>

 二俣に9:40着。右俣は伏流となっているようで水流がほとんどない。ナメが続く左俣へ針路をとり高度を稼ぐと、30分程で稜線に抜け、その後20分程で白見山(926m)に到着した。10時半。一安心して大休止する。標高こそ1000m足らずだが、それなりに展望があり、懐が深い熊野の山々を望むことができた。

<▲右俣のナメ>

 下山は結構大変だった。地形図を頼りに十字のコルを目指すが時おり尾根を間違えてしまう。十字のコルからは谷沿いに下る。部分的にテープあり。右俣経由で二俣まで戻り、沢沿いに踏み跡(ケルンあり)をたどって導水路に出た。導水路は思ったよりしっかりした道で気持ちがよい。直径100mmくらいの黒いパイプが延々と繋げられており、沢の水を麓に導いている。導水路から自然観察歩道に下るタイミングが難しく、赤テープにつられてなんとなく下ってみたものの、少しタイミングが早すぎたようで、狙いよりも上流で沢に合流してしまった。懸垂下降2回。出合の滝の巻道で自然観察歩道に合流した。13:30、水車小屋に着くとぽかぽか陽気。地元の方々が桜を観ながら寛いでいた。

<▲導水路>

備忘録

文章:崎間 (2017/5/27)