段ヶ峰 倉谷 (2018/6/3)

メンバー:崎間(L、記)、船戸

◆概要

 これまでの僕の沢登り経験は4回、いずれも連れて行ってもらう立場だったが、今回初めて自分で計画してみた。初心者でも行けそうな所を探し、雪彦山の北に位置する段ヶ峰の倉谷を遡行した。

◆詳細

 姫路駅で播但線へ乗り継いで福崎駅へ向かい、ここで船戸さんのエクストレイルでピックアップして頂く。倉谷の不動明王参拝道を目指して林道を進み、荒れた林道に苦しんだ末に、広い駐車スペースに到着。遡行準備を整える。

 出発そうそうに入渓し、膝下ほどの水中をじゃぶじゃぶと歩く。今日は気温が高いので水が心地よい。思ったよりもきれいな水だ。30分程歩くと一ノ滝が現れた。左岸のルンゼ状から巻く。落口には極彩色の立派な不動尊が祀られている。

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<▲一ノ滝>

 ナメを心地よく歩いていくと今度は二ノ滝に到着し、しばし休憩する。新人の船戸さんはハーケンを打ったことがないので、適当なリスでハーケン打ちと回収の練習をしておく。二ノ滝は20mくらいありそう。直登できればいいのだけれど、初級者の僕に難しそうなので、ロープを出して右岸の岩場から巻く。マスターカム#2を1箇所、残置ハーケン1箇所でランニングビレイを取る。落口の灌木でビレイ。

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<▲二ノ滝>

 つづいて、三ノ滝(5m)を、今度は直登してみる。階段状でやさしいがシャワーをまともに浴びると冷たい。マスターカム#0を1箇所使用。灌木でビレイ。

 最後はちょっと傾斜のあるナメを船戸さんがリード。1時間前に習得したハーケン打ちを早速試していて頼もしい。終了点はやっぱり灌木。

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<▲ハーケン打ち中>

 引き続きナメをばしゃばしゃと歩く。新緑のトンネルをくぐる。いったん林道を越え、細くなる本流を忠実にたどると藪こぎなしで稜線の登山道に出ることができた。段ヶ峰山頂を目指して気持ちのよい平らな笹原を歩く。標高1100m程ながらなかなか味わいのある山稜だ。登山者で賑わう山頂で昼食。

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<▲段ヶ峰山頂へ続く稜線>

 下山は旗谷ルート。下山口を見過ごして林道をうろうろしてしまう。踏み跡が不明瞭な道を地形図を頼りに下山。現れては消える踏み跡み惑わされ、基本的には沢に沿って下る。けっこうルートファインディング力を試され、最終的には目論見どおり駐車場にたどり着いた。船戸さんに自宅まで送って頂いて解散。ありがとうございました。

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<▲旗谷ルートの下山口(写真右)>

◆備忘録

文章:崎間 (2018/6/3)