小川山・瑞牆山 (2018-10-06~08)

メンバー:椿尾(L)、きなこ、崎間(記)

◆概要

秋晴れの三連休、小川山と瑞牆山でクラックを中心にクライミングを楽しみました。

◆詳細

1日目 [雨のち晴]

集合時刻の8時になっても、椿尾夫妻が金峰山荘前の大駐車場に来ない。連絡を取ると、違う金峰山荘に向かってしまった(?)とのことで、まだ時間がかかりそう。待っている間、崎間家の3人のみで近くの水晶スラブに行ってみる。5.9のスラブを1本ずつ登るが、久し振りの花崗岩スメアリングが怖く、まともに登れない。昔はスラブ得意だったのにな。

いったん大駐車場に下山し、無事に椿尾夫妻と合流。なかなか冒険的なアプローチになったようだ。早速、兄岩に向かう。水量が多く渡渉で足がつかるので、椿尾さんと僕の2人のみ渡る。フェイスとクラックのミックスの「ピクニクラ 5.10c」、フィンガー~ハンドクラックの「八王子ルート1p目 5.10a」「サンデー 5.9+」を登る。ピクニクラは朝方の雨で少し湿っていたものの、他の2つは完全に乾いており快適。

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<▲ピクニクラ>

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<▲八王子ルート1p目>

14時、早めに切り上げてナナーズで買出し後、瑞牆山の麓のキャンプ場(みずがき山森の農園キャンプ場)にチェックイン。

2日目 [快晴]

8時過ぎに十一面岩末端壁に到着すると、狙いの「一粒の麦 6p、5.10c」の前に6人パーティーが準備中。3人ずつの2パーティーで登るらしく、待ち時間が長くなりそう。「あの人たちトップアウトできるんすかね」と僕が言うと「あかん、見かけで判断したらあかん」と椿尾さん。そんなこんなで隣の「アウトサイダー・ズルムケチムニールート 5p、5.9」に目標を変更する。椿尾さんリードで登攀開始。ヘルメットがチムニー内にひっかかって危険なので取付きに置いていく。1p目チムニー、2p目歩き+ルンゼ+歩き、3p目チムニー、4p目チムニー、5p目フェイス、と類まれなチムニー率。内面登攀好きにはたまらない。登攀終了後、椿尾さんのズボンの膝には大穴が開き見るも無残だが、なぜだか嬉しそうだ。

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<▲3p目のチムニー>

岩頭から歩いて取付きに戻ると11時半。これから一粒の麦を登る気力もないので、末端壁でショートルートを登ることにする。が、着いたら満員。ガイドらしきパーティーがトップロープをよけてくれたので(というかガイドパーティーが占拠していたのだけど)、調和の幻想1p目を僕が登らせてもらう。途中でカムが外れて超ランナウトするハプニングがあったものの、3年越しのRP。

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<▲末端壁>

最後に、椿尾さんお勧めのクラックボルダー、リス岩の「デール・クラック 3級」に挑戦する。フィンガー~ハンドの被ったクラック。たかだか2m程の岩に走る割れ目に1時間以上の試行錯誤を行い、各々完登。この課題にトライ中の気さくなクライマーにマットをお借りしました。ありがとうございました。

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<▲デール・クラック>

16時半、キャンプ場へ戻ると、(家族をほったらかして)ずいぶん頑張りましたねえ、と少々シニカルに出迎えて頂いた。クライミングを追求するには強靭な精神力が必要だ。

3日目 [曇]

テント等を撤収して8時過ぎに不動沢の駐車場着。椿尾さんときなこさんが不動沢へ行き、「エンペラートラバース下部 5.7」と「よろめきクラック 5.10a」にトライしたようだ。

僕は娘を鍛えるために2人で歩いて不動沢の岩場まで向かおうとしたものの、昨日遊び過ぎたらしい娘は「あ、あしが、ちゅかれた」を連発。座りやすそうな石を見かける度にへたり込むうえ、地面に落ちているどんぐりの帽子探しに余念がないので遅々として進まない。全行程の4/5を残し、無念の敗退。

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<▲へたり込む人>

12時頃、不動沢から2人が戻ってきたので解散。帰りの中央道は30km超の大渋滞だった。

文章:崎間(2018-10-10)