8/8-11 上ノ廊下

メンバー 中嶋(記) 小林 西川 椿尾

 

8/8 扇沢-奥黒部ヒュッテ

朝一番7時半のバスで黒部湖に向かういつものお盆よりもかなり人は少ないのだろう。長いアップダウンの道を歩いて平小屋12時の渡し船に乗り針ノ木側に渡る。また長いアップダウンを繰り返し14時半頃奥黒部ヒュッテに到着。早速、小屋の人に水量を確認するも、ここ数年お盆までは上ノ廊下を遡行したパーティーはいない。(昨年は唯一の例外で水量が少なかった。)ガイドもお盆までは遡行出来ていない。ダムの放水量も今年は例年になく多いので、川の水量もかなり多いとのこと。気軽に上の廊下でもと思っていたが、予想外の言葉に焦る。全くもって勉強不足であった。自分の上の廊下に対する覚悟がなく東沢谷への変更を検討する。

 

8/9 奥黒部ヒュッテ-東沢谷-黒部川-奥黒部ヒュッテ

東沢谷へ向かう。途中、山小屋の人にアプローチを聞くも全く踏跡らしきものはなく

2時間ほど登山道を探るも分からず再度山小屋に確認に戻る。登山道からは踏跡は全くない。急な所をトラバース気味に降りて行くとのこと。沢屋や釣り人が入ると聞いていたので薄くでも踏跡があると思っていたが甘かった。(後日、水汲みホースのある所からふみ跡をたどって懸垂しているパーティーが多いのが分かった。)

気を取り直して尾根に出て適当な所から沢に向かうかなりのブッシュで途中懸垂を2回ほどする約1時間ブッシュと格闘して河原に着く。川は白波が立っていてとても沢通しに歩けない。右側をまいて登っていくも水の流れは急なままである。また沢に出る。このまま藪漕ぎも嫌だし水量が多いのがどこまで続くかも分からないので、ここで引き返すことにする。帰りも藪漕ぎだが少し上部の登山道に出て思いのほか早くに抜け出せた。まだ時間もあるので山小屋で少し休憩をして、上ノ廊下の偵察に行くことにする。

のっけからかなりの水量である。4人でスクラムの練習を兼ねて渡渉する。すぐに2回目の渡渉。これもスクラムでトライするも途中でビビッて引き返す。再度、チャレンジするも途中スクラムが崩れまたもや引き返す。もう渡渉する気持ちも失せてしまった。岩魚釣りに目標を変える。暫くすると西川さんが尺クラスの岩魚をゲット。そうこうしているうちに椿尾さんがこれまた尺クラスの岩魚をゲット。二人とも人生初の岩魚釣りとなった。(それも

尺クラス)小林さんと釣竿を持っていた中嶋はぼうず。涙

 

8/10 奥黒部ヒュッテ-五色が原キャンプ場

来た道を戻るのもなんなので, 渡し船まで戻って五色が原まで登って五色が原キャンプ場に宿泊。登りが暑くてしんどかったが、お花畑の中の快適なキャンプ場であった。

 

8/11 五色が原キャンプ場-室堂-立山-大阪

お花畑の中を室堂まで、立山で回送した車を拾って、グリーンパーク吉峰で温泉に入り食事をして大阪に帰阪。

 

全くもって黒部の川のことを分かっていなかった。あんなにも川の流れが激しいとは思ってもみなかった。正直、完全な認識不足であり沢に対する気構えが出来ていなかった。深く反省し今後の山行の糧としたい。

 

黒部ダム

渡し舟

 

東沢谷

人生初の岩魚ゲット

人生初の岩魚ゲット

おニューのライフジャケット