2008年9月21日(曇) 台高 摺子谷左股大滝
メンバー/中嶋L、津山
津山より大滝登りのお誘いを受ける。聞けば200mの大滝だと言う。なぬ〜。200mの大滝を登る?面白そうではないか。しかも滝なら岩登りも沢登りも一挙に楽しめてしまう。こんな楽しい事はないとルンルン気分、二つ返事で承諾した。しかし、実際取り付いてみるとそんな浅はかな考えはすぐに消し飛んでしまいました。プロテクションはとれんは、草付はいやらしいは、岩は濡れているは、と非常に大変な滝登りでありました。
摺子谷手前の車止めゲートから15分で出合につく。仕事道を歩いてから沢に下りる。暫く行くとよく素通りされている左の涸谷に出会った。だぶん、ここかなと登り始める。途中で水のある沢に合流したやはり涸谷は左股の入口だった。20分ほど歩くと前に200mの大滝が見えた。写真で見るよりはるかにでかい。傾斜も緩そうに見えたがそれは大きな勘違いだった。
1P 津山リード 簡単な岩場をノーピンで登る。
2P 中嶋リード 簡単な岩場と少しやらしい草付を登り、滝の横すぐでカムと岩角で支点を作りビレーする。
3P 津山リード 急ないやらしい草付を登る。なかなかザイルがのびない。上で悪戦苦闘している様子。ザイルが一方だけ引っ張られる。ビレイの私は滝そばで寒い。靴は水でぐしょぐしょ状態だ。やっとビレイ解除のコール。ほっ!聞けばルートを滝方向にとったが、途中クライムダウンして、左にとりなおしたとのこと。お疲れ様でした。
4P 津山リード 簡単な張出しを左にトラバース。
5P 中嶋リード 草の少し生えた岩場を行く。なんとか不安定なプロテクションを取りつつ登るも途中岩場をのっこすことが出来ない。靴は濡れ、岩場は濡れた草で所々覆われている。あまり確かな岩角はない。落ちればプロテクションが外れるかも?との恐怖を抱くも、しょうがなく覚悟を決めて登る。アドレナリンが久しぶりにキターーー!なんとかP4テラスに着くことが出来た。
6P 津山リード P4テラスより右上で滝の方にリードするも、ツルツルの草付スラブに阻まれ登攀出来ない。再びのクライムダウンで、上部草付を登る。
7・8P 中嶋リード まず藪中を登り、少しトラバースしてP5テラスに着く。滝のすぐ横だ。カム2つと岩角でビレイ。
9P 津山リード 急ないやらしい草付を登り立ち木でビレイ。
PM3:30 時間も遅いのでここまでとし上部の滝は登らずに左方向に懸垂地点を求めてトラバースする。五回の懸垂の後、沢底に下りる。デポした荷物を回収し大滝をあとにする。途中、日も暮れてヘッドランプで下る沢はなんとも寂しい。疲れた汗と道が間違っていないかとへんな汗かきながら、やっとの事で駐車場にたどり着いた。PM7:30
いや〜!怖楽しかったです。人工物の無い山登り、自分達で全てを構築する山登りは久しぶりに新鮮な感動を与えてくれました。近くでこんな登攀が出来るとはいい事です。こんな事を繰り返せばもっと強くなるでしょうかね〜。
PS 駐車場にたどり着いて服を着替えると手足に二人とも蛭をたくさんお供して降りてきていました。暫くは足に張りついた蛭の集団の夢を見そうです。蛭嫌いの人には絶対お勧めできません。