2008年1月2日 赤岳主稜
メンバー/中嶋、真嶋



のんびりと9時前に赤岳鉱泉のテン場を出発。行者小屋前から文三郎道を主稜へのトラバース地点まで登る。今回の山行で初めての青空が現れる。ここ数日間の降雪と強風で赤岳西壁は全てが純白となり荘厳な風景が広がっている。本当に美しい!の一言。感激!!
 文三郎道の鉄階段を登行中に足元で『ポコッ』と妙な音が2回した。靴を見てみると3a程の亀裂が出来ている。これってプラブーツの突然破壊!?よく考えてみたら8年以上は履いているし寿命かもなぁ。

4人組の先行パーティーが1ピッチ目の凹角に取り付いている間に、赤岳沢右ルンゼのトラバース開始地点にて登攀具を身につけ準備完了。トラバースを終え10時10分に1ピッチ目のチムニー状を登攀開始。
 岩全体が大量のエビの尻尾に覆われている。出だしのチムニー状が少し悪いが、後は快適な小岩壁・ミックス帯・雪稜が続く。顕著な岩場以外では明確なビレイ点は無く、岩角やピナクルにシュリンゲをかけてピッチを切る。振り返ると大きな阿弥陀岳が美しい。先行パーティーのトレースがあるのがちょっと残念。スタカットで7ピッチ+8ピッチ目は途中からコンテに切り替えて登る。12時25分に赤岳頂上小屋前に到着しロープを解く、2時間15分。残念ながら稜線ではガスっていて展望は望めない。小休止の後、地蔵尾根から下降する。シリセードを交えて楽々と行者小屋まで。あとは中山乗越を越えてテン場には14時に帰着。
 ルートは快適で楽しいのだが、なんだかアッと言う間に終わってしまった感じはある。もう少し長ければもっと楽しいだろうな・・・と思ったのは僕だけでしょうか。

文章、写真/真嶋