2007年12月30日 石尊稜
メンバー/森田L、辰己、空本

<曇り> 5時30分頃出発 森田・辰巳・空本のパーティで石尊稜に行く、初めての冬山で上手く歩く事が出来ない!先頭に森田が歩く。その後を僕が足跡を踏み進む。暫く歩いていると後ろに付いて居てくれてる辰巳が「足跡に合わせて歩くと楽ですよ」と教えてくれた。自分ではそのつもりで歩いていたのに、どうも上手く歩けない。暫く歩いてここから登攀の準備だ。僕は経験が浅く冬山は初めてなので、サードで引っ張り上げてもらう事になる、石尊稜取付きで先客のパーティが居たので待機。30分ぐらいたったか?さぁ初めての冬山登攀スタート!取付きまで行き、いよいよかぁと思ってると森田さんが僕の異変に気付いた!?「動きが遅いが、大丈夫か?」と待って居る間に身体を動かさなかったので身体がガタガタ震えている、緊張してるせいだと思い気にはしなかったが森田さんが「ひとまず撤退だ!」となんで!?自分自身全く分らない!かなり身体が震えている。森田さんは低体温症の初期症状だからと教えてくれました。テルモスから温かい湯を注いでもらい震えながら少しずつ飲むと気持ちは落ち着いてきたみたいだ。それから森田に頼り懸垂下降、辰巳が先に降りザイル確保してもらい、2人に大変迷惑かけてしまいました。それからは確か辰巳は一足先にBCに戻りコンロでテント内を温めてくれていました。ありがとうございました!結局BCへ戻ったのは確か11時頃でした。その日の晩ご飯は真嶋が作る鰻丼に皆舌鼓を打つ!しかし大内・中嶋がまだ戻って来ない!9時頃まで待つがトランシーバーも連絡取れずに就寝。



2008年1月2日 文三郎道から赤岳
メンバー/森田L、空本

<曇り> 5時頃起床朝ごはんを食べ6時過ぎに出発。歩行は次第にコツを掴めた感じで歩くが、まだガニ股に違和感を覚えつつも文三郎道までえっちらおっちら来た。一見ただの傾斜する道と思い歩くが所々に鉄メッシュ?が見えるやっとの思いで稜線上に出ると普段なら強い風が吹いてるのだろうと思っていたのだが無風!良かった嬉しい気持ちになる。雪下の岩にアイゼンの爪を引っ掛け無いよう注意しながら赤岳に行く!しかし森田はガニ股が似合うなぁ〜などと思いながらただただ後を付いて行く。暫く歩き赤岳頂上に到着!森田が景色を見ながら説明してくれました。やっぱり雪上歩行は雪山初心者には骨が折れる!喘ぎながら地蔵尾根までやってきた。要所に鎖が張って有りキツイ傾斜は後ろ向きに降りる。焦らずユックリと怖いと思う所はピッケルのピックを雪面に突き刺しバランスを取りながらユックリと!樹林帯に入ってやっとリラックスできた!後は難しい所は無いのだが、ピッケルが無いと心細いのでBCまで手放せない!たまに滑りながらコケながらやっとの思いでBCに到着確かお昼ぐらいだったか。これじゃ駄目だ!もっと体力を付けないと話にならない。



2008年1月3日 赤岩の頭から硫黄岳
メンバー/森田L、空本

<曇り> 5時頃に起床今日も頑張って森田に付いて行かねば!赤岩の頭へと森田なりに僕にペースを合わせてくれる、幸い風は無くてホッとする。暫く歩きケルンがポツポツと見えるそして硫黄岳まで来た!硫黄岳山荘を横目にてくてく歩く。暫く歩くと三又峰と言う所を過ぎると石尊峰だがそんな事には気付かず森田の後を若干必死に付いて行く!たまに強風が吹くがずっとで無いので少し安心。地蔵の頭から地蔵尾根へとルートを取り、少しは見覚えの有る道にまた少し元気をもらう!暫く歩き行者小屋を横目に、もうすぐBCだと自分自身を励ましながらてくてく歩く。そして中山乗越まで来た!もうここからは安堵感に包まれ所々が滑り易くなっている所はピッケルでバランスを取り通過する。そして赤岳鉱泉のトイレのホノカな香りがしてきて一安心!やはり体力不足の為千鳥足!これじゃ酔っ払い状態、恥ずかしい...BCに着いたのはやはりお昼ぐらいでした。



2007年1月4日 阿弥陀岳北稜
メンバー/森田L、空本

<晴> 6時頃出発阿弥陀岳北稜を目指す。中山乗越は相変わらずの足取りで森田に離されないよう歩く!暫く歩いて行者小屋を通過そして阿弥陀岳北稜の簡単な岩場もドキドキしながらも無事クリア!(やっぱり必死)頂上に到着。暫く稜線を歩き文三郎道へ降りて行く、途中階段があり慎重に足を運ぶ。何組かのパーティとすれ違いお互い挨拶を交わす。暫く歩いて樹林帯に入って少し歩いた所でアイゼンを外す。ここからはもう登山靴で行こう!と森田が言う。あっまた滑らないよう注意しないとと思う!暫くコケそうになりながら歩く、やっと行者小屋まで来た!さぁもうすぐでBCだ、頑張れ!と自分自身に言う。気を抜かずに歩きBCに到着!やはり体力不足の為森田の後を付いて行くので必死な為、景色を見る余裕が生まれたら、もっと楽しめるのだろう。体力を少しでもつけねば!到着は昼ぐらいでした。初めての冬合宿参加して良かったです!アイゼンも中嶋から新しめのを借り傾斜した雪面も楽になり、また日にちは忘れてしまいましたが下山中にショ―トカットで尻で雪面を滑りカッパの尻が裂けてしまってビックリしました!また山の楽しみを覚えてしまいました!皆さんこれからもいろいろ連れて行ってください!

文章/空本