2009年2月11日 御在所岳 前尾根
メンバー/大内・中嶋・辰巳・津山・岡(見学)
なかなか計画通りに事が運ばないのは世の常です、特に山の場合は日常茶飯事、まして
今年の様な暖冬であればなおの事か...
当初の計画では大峰地獄谷でアイスクライミングをする予定でした、今シーズンはアイゼンとバイルを新調して氷が張るのを今か今かと楽しみにしていましたが近郊エリアの地獄谷や御在所岳の氷は1月はまだ発達不足で、2月に入っても暖かい日が続き今一良くなく、それどころか「解けて崩壊した」とか「なんとか登れる」とかあまりいい情報がないため御在所岳に変更しアイスor岩稜という事で2/10・夜11時梅田モンベル前に集合する。大内車で鈴鹿スカイライン冬季ゲート前1:30着。テントを張ってビール飲んで2:00就寝。
2/11<晴れ後一時雨>
(5:00)起床 コーヒーをいれたり朝飯を食べたり準備をしていると5:40頃津山が到着、彼は一人別行動で現地集合現地解散だ。(6:30)出発、とても2月とは思えない暖かさで多分まともな氷は期待できないと判断して前尾根登攀に切り替えアイス道具は置いていく。しかし行けども行けども雪がない、だがそれよりも心配なのは去年のゲリラ豪雨の跡がどうなっているかだ。登山道は何とか復旧させたと聞いているが実際に入山するのは今回が初めてである。山道に入っていきなり驚かされる、川に架かっていた立派な橋が無くなっている!登山道の様相は一変しており以前の面影はない。それでも水のなくなった川原に丸太橋を架けたりザイルを張ったりペンキマークを付けたりと懸命の復旧作業がされており御在所岳を愛する方たちの努力には頭のさがる思いでした。(8:30)前尾根取り付き到着。(9:00)登攀開始、今回は見学の岡さんと大内、中嶋組。辰巳、津山に分かれる。最初に辰巳がトップで取り付く、雪が無いので去年苦労した最初のクラックもスムーズに登っている。セカンドの津山の姿が消えて我々の番になった、とりあえず大内トップで行かせてもらう、先週比良山の堂満岳中央稜を登った時もそうでしたが雪が無い分かなり登りやすい、でも雪が無いと冬季登攀の楽しみは半減する… セカンドは岡さん、どんな登りをするのかザイルを強めに張って見守る。京都の山岳会に3年居たそうで川原の歩きなどは安定していて心配なさそうだったが初めてのアイゼンでの岩登りに苦戦している様子で1テンションかかったがなかなかセンスと根性はよさそうだ。中嶋を引き上げ狭いテラスでトップを入れ替わる、あとは大内、中嶋でトップを交代しながらセカンドに岡さんを入れて快適な無雪アイゼン岩稜登りを楽しむ。P4辺りから1ルンゼでアイスクライミングしているパーティーを発見、結構しっかり凍ってそう3ルンゼも登れそうだ「しまった、アイスにしておけばよかった」と思っても後の祭り…1ルンゼ3ルンゼを横目に見ながら前尾根を登り(2:00)P2手前で登攀終了。辰巳、津山組は12:00頃に着いて待ってくれていた。下りは凍った斜面を慎重に下る、登りよりも慎重になる。岡さんはどうかと見てみるとバックステップで上手く下っており安心して見ていられる。途中のαルンゼの氷はズタズタで全然だめでした、ほどなく裏道に合流しアイゼンを外して本日の登攀は終了。駐車場所を目指して下山中「兎の耳」を過ぎた辺りから突然雨が降り始めた、次第に本降りになりやがてずぶ濡れに…しかし駐車場についたとたんに止みだした。元々雨の予報も出ていたので登攀中に降らなかっただけでも良かったとせめて思おうとするが「すぐに止むんやったら降らんでええやん」と思うのは仕方の無いことですよね?せっかく雪が無くザイルも濡らさずに済んだのに… 希望荘で入浴、茶々で夕食後帰阪。
文章/大内