8/18(土)無事下山・・・

 

5時半起床。

他の人たちは寝ているので、ひとまず外に出る。今日も天気は良さそう。

 

やはり頂上を踏みたい私たち。

ここから再度アタックするかを相談するが、涼さんの水は無い。私の水も残り500mlもない。

今からなけなしの雪を溶かしていたら、余計時間が掛かる。

 

しばらく押し問答を繰り返すが、やはり下山することにする。

早くもガイド登山で登ってきた人はソルベイ小屋に達する。

その人たちとすれ違いながらの下山。

 

 

 

途中で、ソルベイ小屋で一緒だったイタリア隊に追いつかれる。

登ってきた韓国隊とすれ違ったあたりで、突然踏み跡が途切れる。

イタリア隊にも「君たちは昨日ここを登ってきたんだろ、どっちだ?」と聞かれるが、そう言われてもそもそも正しい道通ってきてないし・・・。

 

イタリア隊が「こっちだ」という方に一緒に下っていくが、かなり悪いザレ場。ここを大勢が下ったとは思えない。

結局、登り返したところ、何とかトレースを見つける。

その後も来た道とは違う道を通りながら下山。結局、よく分からぬまま、最初の「悪いザレ場」に到着。

そして11時前にヘルンリ小屋到着。

 

小屋でパスポートを受け取りに行くと、昨日はどこに泊まったんだと聞く。

ソルベイ小屋だと答えると、使用料CHF20払えと言われる。

そんなの初耳だが、パスポートは奪われてるし、まあ快適に過ごさせて貰ったので、大内Lからのお餞別を利用させていただき支払う。

一緒だったレオン稜からのイタリア隊は、そんなことは露知らず外で呑気にしていたが・・・。

 

その後、のーんびり休憩して下山。

今日も昨日以上の快晴。行きは霧の中でよく分からなかったけど、登山道からマッターホルンがすごい迫力で迫る。

やっぱり再度アタックしなかったことを若干後悔・・・。天気もバッチリ、雪の状態もバッチリ、でも登れなかった私たち。

 

敗退したときは、山がつっけんどんに見えるけど、今回は「もう一回出直して来い!」と誇り高きマッターホルンが言っているようだった。

悔しいけど、無傷で帰してくれた山に感謝、パートナーに感謝。

ハイキングで登ってくる人たちにも満面の笑みで挨拶。まるで登頂したように思ったことでしょう・・・。

 

 

 

 

アパートに戻り、シャワー。

通常の山行ではシャンプー2回で泡立つけど、今回は3回しないとダメだった・・・。その後、町の洗濯屋さんへ。

 

翌朝、受け取るつもりだったが、翌日は日曜で午後からの営業ということなので、19時までの営業時間内に取りに来ることに。

スーパーで簡単に買出しし、反省会?残念会?を開始。

酔っ払いすぎる前に洗濯物を取りに行き、さらに2次会。ワインも開け、いよいよ盛り上がる・・・。

 

 

 

決して、甘く見ていた訳ではない。私たちに一体、何が足りなかったのか?

 

ひとつはガイド用の張り紙を鵜呑みにして、出発が遅れたこと。

もうひとつは、どのくらいの難易度が続くか分からなかったので、早い段階でロープを結んでしまったこと。

一度通ってしまえば、ソルベイ小屋下のモズレイスラブまではノーロープの方が早かったように思う。

 

あと、1時間あれば頂上を目指せたのに・・・。と言っても、結局そこら辺の判断や体力も含めて、全体的に力不足だったのは事実。

 

日程的にはもう一度アタックする時間はある、しかし、そろそろ疲れも出てきており、道もバッチリ分かったわけではない。次、登れる保証はまるでない・・・。

あと、2週間くらいあって、一度しっかり休養を取ってリセットしたならば、登頂できるかもしれない。

しかし、そこまでの時間はない・・・。

 

ひとまず、ここのアパートは明日には出なくてはいけない。

やっぱり予定通りグリンデルワルドに移動するか・・・ということになったか、ならないかで、酔いも回り、就寝・・・。

 

文章/小林

 

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