8/19(日)マッターホルン再トライか、グリンデルワルドに移動か・・・

 

6時半起床。

涼さん、お目覚め一番「気持ち悪い・・・」。全く爽やかでないスイスで二度目の日曜日。

そんな我々の気持ちはよそに、今日も青空。

 

9時には部屋を空けなきゃいけないので、ひたすら荷造り。

お土産もまだほとんど買ってないのに、何だか全くパッキング出来ない。

帰国時が思いやられながらも、アタックザックにも詰め込み、とにかく移動出来る状態に。

9時ギリギリに部屋を出る。

 

 

 

何をするにもまずは天気予報・・・ということで、連日通い詰めているツーリストセンターのiPadで天気確認。

グリンデルワルドの天気を見ると、今日は晴れだが、明日、あさっては夕方からThunder Stormの表示・・・。

対して、ツェルマットの天気は相変わらずずっと晴れ。

 

グリンデルワルドの天気が良いならば、メンヒとユングフラウに登るぞ〜!と気持ちも入れ替えられるが、行って登れないとなると、ますます暗くなりそう。

やっぱり、マッターホルンを登り切りたい。ツェルマットで再び宿を探し、再度アタックするか・・・。二人して悩むに悩む・・・。

そのついでに、ずーっと食べたいと話していた山盛りアイスを食べる・・・。

 

マッターホルンに登れなかったのは悔しい。が、いよいよ筋肉痛も絶好調。精神的にもグッタリきている。

さらに言うと、先日のアタックで顔も手もすっかり日焼けして、皮までむけ始めてる・・・(女子的には若干テンション下がる)。

いやいや、顔の日焼けはどうでもいい!登頂できる可能性があるなら、顔の一皮、二皮が何だ!シミ、そばかすも何のその!

 

問題は冷静に考えて、この体力状態、精神状態では、前回よりスピーディに登れる自信がないこと。

正しい道も結局分からない。と、アイスも食べ終わり、二人意見は一致。グリンデルワルドに移動することにする。

となれば、さらばツェルマット!気が変わる前に移動だ!

数分後に出る電車に飛び乗り、マッターホルンに別れを告げる。

 

 

 

グリンデルワルドへは、まず登山列車でVispまで行き、Inter Cityに乗り換え。SpiezInterlaken Ost行きに乗り換える。

そしてInterlaken Ostで登山列車に乗り、終点のGrindelwaldまで。約3時間の道のり。

 

Interlaken Ostは「湖と湖の間」という意の通り、湖に囲まれた美しい町。天気も良く、そこから乗った登山列車からの車窓は夢見てたスイスそのものの風景。

やっぱり、グリンデルワルドに移動して良かったかも〜。すっかり癒される。

45分の登山列車も、気持ちはあっという間でグリンデルワルドに到着。

 

ツェルマットは狭い山間に密集して建物が並んでいるが、グリンデルワルドは広々とした丘に建物が点々とし、ゆったりした雰囲気。

メインストリートも小さくて、ツェルマットより田舎なのかな?

 

 

 

まずは宿探し。ということで、観光協会に行く。

日本語観光協会は空いてなかったので、普通のところへ。

お姉さんに安いアパートを何軒か紹介してもらい、駅から近くて一番安いところ(一泊CHF90.00/室)に決める。

電話してもらうが、お出かけ中らしい。

「天気がいいので、外で庭仕事かも?ひとまず行ってみたら?」と言われるので、そのようにする。

 

地図がいまいち分かりにくく、自信を持てぬまま、アパートを探す。

にしても暑い!!スイスは涼しいと思っていたのに、何だこの暑さは!!荷物も重いし、半袖でも汗吹き出る。

丘の町は見た目はかわいいが、坂道だらけで歩くのは大変。

 

道は合ってそうだが、なかなかめざすアパートが見つからず、ウンザリしかかったところ、庭でリンゴを収穫中のお母さんに声を掛けられる。

「アパートが見つからないんです〜」と泣き付くと、ここをもう少し下ったところだと教えてくれた。さらにリンゴもくれた。

いやー、いい人がいて良かった〜と目的地に着くも、やっぱり大家さん(Eggerさん)は居ない。

 

観光協会に戻るには、重い荷物を持ってこの坂道を登り続けなければいけない・・・。

それは耐え難いので、ひとまず荷物を置き、涼さんはEggerさんが戻るのを待つ。

私は近くにありそうな他のアパートを探してみることに。

 

 

 

来た道を戻っていると、さっきのリンゴのお母さんが心配してまた声を掛けてくれた。

「アパートは見つかったけど、Eggerさんが居ない〜」とまた泣き付く。

このお母さん、Eggerさんとお知り合いらしく、なんと電話を掛けてくれた。

そして、電話を代わってくれるが、ただでさえ英語が流暢でない上に、Eggerさんのドイツ語なまりの英語は非常に聞き取りにくい。

 

それでも何とか16時半にはアパートに入れることを確認し、電話を切る。

暑さと必死さでお母さんのスマートフォンを汗だくにしてしまった。

慌てて汗をふきふき、返す。・・・ごめんなさい。お母さんにThank you!を連呼し、涼さんの元に戻る。

 

 

 

 

ひとまず16時半まで買い物でもしようかと話していると、年配の女性が手を振り振りやって来る。

思わず我々も、昔の友達に会ったような気安さで手を振り、待ち焦がれたEggerさんにようやく会えた!

どうやら、私たちが待っていた家はEggerさんの自宅で、その少し上にあるのがアパートらしい。

で、ちょうど掃除中で16時半になれば掃除が終わるということらしい。なので、ひとまず荷物だけ入れてもらう。

 

部屋からは大きな山壁が見える。

ま、まさか、あれはアイガー北壁??と聞くと、やっぱりそうらしい!!

アイガー北壁が目の前に広がるこんな素敵な部屋が一泊CHF90.00/室とは!!(実際は+税金) 

作りもベッドルームが2つ(実際には1つしか使わなかった)、リビング、キッチン、バスタブ付きと広々。

やっぱり来て良かったね〜、とますますテンションも上がり、メインストリートのCoopでお買い物。

 

 

 

先ほど観光協会で聞いたところ「天気いい」と聞いたので、明日メンヒに登り、メンヒ小屋泊。

で、その翌日ユングフラウに登ることにし、観光協会でユングフラウ鉄道の切符を買う。

往復切符のほうが安いが、同日に往復しないといけないとのことなので、片道切符にする。が、言われた価格はCHF128

こんなに高いのか!と憤慨しながら、よくよく外で確認すると、往復切符になってる!!

 

17時に閉まったばかりの観光協会のドアを叩いて開けてもらい、8/20往路、8/21復路のチケットに変えてもらう。

差額のCHF8.00を払い、事なきを得た・・・。あー、気付いて良かった。

気を取り直し、教えてもらったメンヒ小屋に涼さんが電話し、予約を取る。

これで準備は整った!今日は持ってきた米を炊き、夕食にする。

 

明日に備えて早めに就寝。・・・が、ベッドが柔らかすぎて、非常に寝にくい。

私は、リビングのソファに移動して寝る・・・。

 

文章/小林

 

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