2/10(水)
 モンベル梅田前に22:00に集合。松田車のルーフにザックを積み込んで、本降りの雨の中を美濃戸口へ向 かう。
 今回の山行、残念だが前半の天気は雨の予報だ。

2/11(木)
 5:00八ヶ岳山荘に到着。車中でしばらく仮眠して、7:30行者小屋へ向けて出発する。雨は上がって曇り空。
 凍結して滑りやすい林道を注意深く進むが、全面アイスバーンの下りになったところでアイゼンを着ける間 もなく転倒してしまう。
 この時ザックに入れた土佐鶴の一升瓶を割ってしまいスタート早々意気消沈、、、荷は軽くなったが足取り は重たくなった。
 途中美濃戸山荘で一服し、南沢大滝小滝への取り付きを確認して11:00行者小屋に到着。
 テントを張って昼食を摂り、その後の行動を南沢でのアイスに決定して13:00出発。
小滝に到着してみると、水が滴り落ちている所もあるが左側によく氷が張っていて十分遊べる状態。中嶋L が張ったトップロープを交代で順に登る。
 アックスを交換したり、右へ左へラインを変えて水を浴びたりしながら3時間ほど楽しんでテン場へ帰る。
 風が強くなり雨が降ってきた。
 夕食は清家君の特盛り豪快キムチ鍋で、冷えた体を温め胃袋を満たし21:00就寝。明日は赤岳主稜だが天候 は大丈夫だろうか?

2/12(金)
 予定より早い4:30に起床。昨晩の雨は雪に変わり、風も少し弱くなっている。ラーメンを食べ明るくなる のを待つ。視界は悪いがなんとか行けそうだ。
 7:00出発。文三郎道から赤岳沢上部の雪面をトラバースし取付点に向かう。トラバースは所々踏み抜く所 もあり気が抜けない。
 8:00登攀開始。中嶋Lがリードし、セカンドとサードは松田と羽賀さんが登高器で、最後に清家君が登る 事にする。
 1P目の下部の岩場はチョックストーンを乗っ越して凹角を登り、リッジに出る。2P、3Pと岩場が続く が視界が悪くルートが分かり難い。高度を上げるとともに風が強くなってきた。
 さらに2〜3P、中間の岩場の右側を巻いて雪面を越えると上部の岩場が始まるが、取付きの支点が雪と氷 で隠されて、トップの中嶋Lがルートを探すのに苦労している。
 そこから右に回り込んで稜上に出ると、ますます風が強く吹きつけ、油断していると飛ばされそうなくらい だ。手足も痛い。
 稜上に出てから2P程進むと稜線を歩く人達の声が聞こえてきた。ゴールは目の前のようだ。
 11:00登攀終了。赤岳頂上山荘の前で握手をし、写真を撮って文三郎道を下りた。

文章/松田

2月12-13日へ続く